2014年12月01日

BS展示会レポ 2014冬 その1

今年も残すところあと僅かとなりましたが
毎年年末になると恒例の新車発表が行われます。

今年はブリヂストンの出足が遅く
通常より1〜2週遅い展示会となりました。

発表会・展示会といえど
ここのところの自転車業界はかなり厳しく
主だった新車や変更などはほとんどありません。

今回は一般車・スポーツ車からご紹介していきますが
まず展示会場に入って最初に目に飛び込んできたのがこちら。

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トートという新型だそうです。

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最初の写真と、この写真の上二つをご覧頂くと解りますが
カスタム前提のような印象の自転車でした。

一番の特徴はコンテナボックスのようなカゴでしょうか。
はっきり言ってダサイの一言でしたが・・。

ライトはカゴの有無によって位置が変わるようです。
仕様として気になったのは
前輪ブレーキがVブレーキ仕様ということ。
最近ブリヂストンはこの手が好きなようですが
正直一般車にVブレーキを使う理由が私にはよくわかりません。
交換頻度もその価格も通常のブレーキより高いです。

実はこの車種以外の新型はありませんでした。
他はマイナーチェンジです。

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【マークローザミニ】

この写真を見て何か思った方は素晴らしい。
私は会場に居たのですぐにわかりましたが
2台しか展示がないんです。
新型としては全6色展開なのですが
でこのスカスカ感・・・

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クエロは新しくなっていませんが
夏にモデルチェンジしたので展示がありました。
やっぱり格好いいですね。

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シルヴァは全車種モデルチェンジで
カラーラインナップがやや統一された印象でした。
新型のD20は最高級グレードとして存在感を示していました。

F24は店頭で常時展示をしておりまして
2014モデルでF8Bに採用されていたターコイズが
今回は念願叶って加わったので喜んでいたのですが
なにやら若干色味が変わって(濃くなった?)しまっていたので
思っていたイメージほど格好良くなくなってしまいました。
無難にイエローをまた展示しようと思います。

今回写真はお出しできませんが、マークローザ同様に
オルディナベガスなどのマイナーチェンジ車もありましたが
新色しか展示がないものがあったりと
全体的に予算をだいぶ落としている感が否めませんでした。
メーカーの苦しさがにじみ出ているように思えます。

それもそのはず、これだけ価格が上昇してしまえば
正直販売台数も落ちます。

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メーカーの配送の方が「久々に見た」と言うほど
ほとんど販売することもなくなったアルベルトですが・・
価格は61,800円(税別)でこれは下のグレードです。苦笑

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夏に発表になったカーボンソリッドベルト搭載のエアルト
アルベルト同様にベルト車としての質の高さは確かなのですが
残念ながら小金井の坂にはベルトは向きません。
特に男性が乗ると、あっという間に壊れます。

そんな理由でサイクルショップシンワでは
基本的に取り扱いをしていません。
(もちろん、必要とあらば販売はしております!)

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カジュナもオシャレにカラーベルトを採用したようですが
・・・以下同文です。汗
ちなみに今回一番値上がりしたのはカジュナじゃないでしょうか。

シルヴァD18はなんと9,000円アップという
思わずカタログを3度見して見比べるほどの値上がり
でしたが
一般車としてはダントツの4,000円近い値上げをした
カジュナの今後の行く末が気になります。


そんなカジュナ、2014年モデルを安く手に入れましたので
12月のセール車として発売予定です(まだ届いてません。。)
狙っている方はこの機会にぜひ!

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去年、メーカーが大々的にアピールしていた
ステップクルーズですが、ほとんど反響はなく
ぱっとしない自転車という位置づけになりつつあります。
廃盤となったウェッジロックの方がインパクトがありました。

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こちらも夏に発表されていたのですが
ずっとカタログに載せてもらう機会がなかったという
不遇の(笑)子供向け自転車、BWX

コンセプトはなかなか面白いと思います。
BMX熱は全体としては冷めてきているように思えますが
ピンポイントターゲットとして
ストリート系がどこまで流行るのかという点が
今後の展開にも左右しそうな気がします。

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幼児車は安物自転車のような派手さを売りにしているようです。
が、当店ではこの手の車種は一台も注文はありません
ビッケやハッチの方が圧倒的人気です。
ここにもメーカーとユーザーとのズレを感じますね。


さて、一般車はここまでですが
今回の展示会は、予想通りぱっとしない内容でした。

目新しさはあまりなく、展示車種も少なく
盛り上がりに欠けるという言葉がぴったりでしたが
その中でひときわ目についたのは
入り口を陣取っていたトート・・・ではなく
価格の上昇という一点のみでした。

先に書いたカジュナのように
2014年モデルから2015年モデルで
4,000円近い値上がりをした自転車もあります。

そして先日の記事でも書いたように
便乗値上げなども伴って、全体を通して
2014年から2015年までの間に、8%+αということで
3,000円〜5,000円ほどの値上がりが起こっているのが
ブリヂストンの自転車の現状です。

3〜4万の商品が5,000円上昇というのは
尋常ではない話です。


数年前まで26,800円くらいだったものが
いつの間にか34,800円ほどまで上昇し
最低グレードの安物という位置づけだったはずの自転車が
いつの間にかザ・ブリヂストンという価格になっています。

これが意味するのは、単純に品質の低下ということです。
同じ値段を払っても、以前と比較すると
大きく劣化したものしか手に入らない。

店頭販売価格で32,000円ほどの価格帯ならば
「20年乗れます!」と自信を持って言えたのですが
今はそういった物がほとんどなくなりました。


今のブリヂストンのラインナップは
3〜4年前にご購入いただいた方が見たら驚くものです。

同じ車種が4万を遥かに超えているのですから・・。

一昨年くらいからずっと、このようなことを書いてきましたが
年々品質が劣化し、価格だけが上昇し
メーカーの思惑と一般人の求める自転車に
かなりの食い違いが出てきています。

パナソニックはほとんど一般車を切り捨てましたが
それでもニーズに応えて、数年かけて開発し
シナモンJPという、国産の素晴らしい自転車を発表しました。

4万を超える商品ながらも、その品質の高さから
多くの方から好評頂き、実際にご購入頂いております。

販売開始後も、スタッフが売れ行きの動向や
お客様からの要望などをリサーチしており
パナソニックのシナモンにはモノづくりの魂というか
メーカーの意地のようなものを感じます

今のブリヂストンにはそういうものが感じられません。

これは、とても残念なことです。

ブリヂストンは開発する会社と販売会社が別で
なかなか現場の状況が伝わらない傾向があります。
だからこのようなニーズとのズレが大きくなっているのです。

お父さんが居て、お母さんがいて
子供が二人いるとします。
家族4人で5万の自転車に乗ったら
一家の自転車購入代金は20万です。

あ り え な い !

ブリヂストンの開発に関わる方々は
営業の声にしっかりと耳を傾けるべきです。

都内の一部のセレブリティではなく
世間一般の、多くの通常の世帯が求める自転車を
開発・販売してもらいたいものです。

その2・電動自転車につづく。
posted by シンワ店長 at 18:16| BS展示会