2016年04月16日

謎のいかり肩

組み立てや修理が下手くそなお店が多いと
ブログのネタに困りません。

さて本日はこちらの自転車です。



タイヤ交換で来られたのですが
来店された瞬間から「ん?」と思って
気になって仕方ないのがハンドルの角度


【凄い、いかり肩】

よく解らない方もいると思いますが
グリップの位置(角度)が斜め上に向かっていますね。
これはサドルに座って手を伸ばした時
同様に小指側が上に向かう形で握ることになります。
ハンドルの中心からV字になると言えば解りやすいですかね。

本来は車体から出ているハンド(ポスト縦の棒)に対して
グリップは90度くらいが通常の位置となります。
組み立ての時には大体その辺りにあわせるのが常識

つまり、とても乗りづらい

と言うわけで修正します。



とりあえずハンドルバーを回転させました。
全然違いますね。
どのくらい回したかはブレーキレバーを見てください。



もの凄く上に向いてしまいました^^;
こんなんじゃ運転できませんので
ブレーキレバーとシフトレバーも
正しい位置に修正します。



どうでしょう



これなら普通に握れますね。

ハンドルバーは基本、メーカーの自転車でも
一般車で7分組の場合は取り付けられて来ますが
稀にハンドルが、今回のように
変な位置についていたりする事はあります。

ただ、それを修正できるのが個人店の技術であり
このようなものを、そのままお客さんに渡すのは
素人としか思えない、ホームセンターや
あさひなどの大型チェーン店の
アルバイトレベルの愚行です。


でもこれ残念ながら個人店なんですよね・・

昨日の話といい、どうなってるんですかね一体。
同じ小金井の自転車店として、恥ずかしく思います。

ちなみに補足ですが
ごくごく稀に、ハンドルの位置をわざと
今回のように上に向けるケースはあります。
本当に稀な話ですが。

どういう時かと言うと、かなり背の高い方の場合が多いです。
27インチでも車幅が短くなってしまう為
「背の高い方=座高も高く腕も長い」ので
やや上向きにして膝からハンドルの距離を空けたりします。


ちなみに今回の自転車は、写真を見て頂くと解りますが
サドルは一番下(車体は27インチです)。
つまりこの高さで乗る方が
最初のような位置にハンドルがあると
かなり乗りづらいのは明白ですね。
お客さんが要望して変えたとはとても思えません。

さらに言えば、サドルが一番下なのに
ハンドルポストは結構出ているので
サイズあわせを全くしないで
お客さんに丸投げした可能性は高い
です。

自転車店が出来ることって、調整だったり
細かい部分の知識を提供することだと私は思います。

ただ売るだけなら量販店と同じだし
お店をやる意味が全くありませんよね。
価格競争で勝てるわけ無いんですから。

なんか乗りやすいよね

それは、お客さんの体に合わせて
こういう細かい部分の調整が出来て
初めて出る言葉
だと私は思っています。

逆にそれができていなければ
メーカのハイグレード車だったとしても

高かったのに、なんか乗りにくいよね

と言われてしまいます。

私は同じものを売るなら
最高に乗りやすくしてお渡ししたい。

見えないところや細部までこだわる。
それが本当のプロではないでしょうか。
posted by シンワ店長 at 13:23| 修理