2016年11月17日

BS展示会レポ 2016冬 その3

BS展示会レポート、その3です。

前回は新しく出たモデル
ビッケポーラーについて詳しくお伝えしましたが
今回はビッケシリーズについて書いていきます。



何の説明もなく、その1から「ビッケシリーズ」と書いていますが
アンジェリーノが廃止になったことで
前子乗せ搭載モデルが従来のビッケに統合して
子乗せ=ビッケという形に転換していくようですね。

余談ですが、今回ハイディツーの影かかなり薄かったです。
新型が出たにも関わらず、ほとんど話題にも上がりませんでした。

まずご紹介するのは6月の展示会でも話題だった
(私は法事でいけなかったのでお伝えできませんでしたが)
ビッケグリーという新しいスタイルの子乗せ自転車です。



ビッケグリーの最大の特徴はタイヤのサイズです。
輪に24、後輪を20インチというサイズにすることで
子供を乗せやすく、小さすぎない自転車を実現しています。

どちらかと言えばママ向けではなく、パパ向けでしょうか。

6月に先立って、パナソニックが22インチの子乗せタイプ
ギュット・ステージ・22というものをリリースし
未だに一ヵ月半待ちという大ヒットを記録していますが
やはりこちらも従来のものよりやや大きいサイズということで
男性ターゲットとして人気があるそうです。
(ただに”ステージ”というのは、働く女性から子育て、そしてその後への
ライフステージの移行に対応できることからのネーミングなんですけどね。笑)


ステージの人気を見る限りでは
私もここで何度か取り上げて話題にしている通り
今後は20インチよりこういったモデルの方が
ユーザーに求められる部分になるのではないか
と思っています。

さて、ビッケグリーでもうひとつ注目する点は
自社開発の電動アシスト「デュアルドライブ」採用という部分です。

ブリヂストンがヤマハに喧嘩を売ったあげく
仲たがいするほどにまでなってしまったわけですが
他社にない機能としてベルトシステムを採用している事が
ひとつの特徴といえるでしょう。

デュアルドライブとは、従来のセンターユニット
(ペダル部にモーターがある)だと
ベルトドライブが使えないために
モーターユニットを前輪に持っていくことで
全く新しいシステムを開発したものです。


デュアルドライブというネーミングですが
べつにモーターが二つあるわけではなく
前輪にドライブユニット、後輪は自力でこぐから
二つドライブがありますという意味です。


ベルト自転車のメリットはチェーンのように
たるんだり錆びたりということがなく
磨耗も10倍長持ちするという事です。

ちなみにカーボンベルトは
車のエンジン部に使われるものを採用しているらしいです。
それだけ強いものであるということですね。

また前輪モーターの特徴として
他社でも採用されているような充電しながらの走行
独自開発したモーターブレーキ
(エンジンブレーキのようなもの)
があることも大きな特徴です。


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ここからは私の本当に私的な意見です。
あくまで参考程度にしてください。

サイクルショップシンワのある小金井前原町は
坂の下にある土地で、駅や繁華街、近隣の市へ行くためには
必ず坂を上らないといけないすり鉢状の場所です。

そのため、販売車のほとんどがギヤつきで
かなり初期の頃から電動アシストも取り扱ってきました。

その中で、ベルトの自転車も多く販売してきたのですが
実はベルトの自転車を、この急坂の多い街で使うと
ベルトがスリップするようになってしまうという事例が
結構な割合で起こっているのです


これは、各メーカーの方々にお話をしても
皆一同に「そんなはずはない」というのですが
実際に乗っていただいてデータとして確実にあるのです。


勿論、極端な土地ですから
単純に小金井の坂下に、向かないだけだとは思います。
平坦な土地に住んでいる方にとっては
何も問題なく乗れるとは思います。


ですから、サイクルショップシンワでは
このデュアルドライブは、発表された当初から
一切取り扱うつもりがありません。
状、他のアシスト自転車でも十分機能しますし
これでなくてはいけない理由がないからです。


また、前輪モーターに関しても他社の展示会で
回生充電はほとんど意味がないという話を
直接、技術開発の方に伺ったことがあります。


これは私の持論ですが、沢山ブレーキをするということは
それだけ下り坂=上り坂ということですから
いずれかの片道で普通以上のパワーを必要とするわけですね。
仕様エネルギーを回復エネルギーが上回ることはないはずなので
結局再生能力はそれほどアテにならないと思っています。

ですから、パナソニック製の回生充電タイプも
一度も販売したことがありません。

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ビッケグリーはデザイン的にも素晴らしいと思います
いわゆる”ただのママチャリ”から脱却した
おしゃれな自転車として、若い世代にも
共感してもらえるモデルだと思います。

ただ、サイクルショップシンワでは薦めません。

あとスマートコントロールブレーキですしね。


さて、ビッケシリーズですが
最後のひとつ、ビッケモブのご紹介です。

ビッケモブは、従来のビッケです。



ビッケj、ビッケmと共に
モブもアシストモデルと一般車モデルが
従来通りラインナップされています。

ちなみにこちらも従来通りですが
スマートコントロールブレーキ採用です。

ヤマハの新しいPass Babbyはブリヂストン製ではないので
ツーピボットブレーキになります。
安全性やメンテナンスの頻度が段違いに良いです。


何度も書きますが、
スマートコントロールブレーキは欠陥品です。

なお、前回の記事で少し触れましたがモブに関しては従来品
つまりヤマハ製のバッテリーシステムを採用していますが
スイッチやバッテリーは、先日発表された
ヤマハの新型のものとは異なるものとなります。

ここで少しまとめますと、ビッケシリーズといいながら

ポーラー:パナソニック製2015バッテリーシステム
グリー:ブリヂストン製デュアルドライブシステム
モブ:ヤマハ製2016バッテリーシステム


という、何だかよく解らないことになっています。

今回、最も大々的に打ち出した発表が
この体たらく(あえて書きます)ですから
迷走っぷりに拍車をかけたことを露呈しただけかなというのは
きっと私個人の印象だけではないでしょう。


その4へ続く。
posted by シンワ店長 at 14:50| BS展示会