2016年12月19日

パナソニック展示会レポ 2016冬 その3

パナソニック展示会レポート、その3です。
新モデルについてここからお伝えしていきます。


<ビビ・EX>

バッテリーが20Ahになり業界最大容量モデルとなりました。
(※2016年モデルまでは回生充電タイプが17.6Ahでしたが
2017年モデルでは回生がそのままで、EXの容量が上がりました。)


正直に申し上げますと、20Ahもいるのか!?と思いますが
この2017年モデルで素晴らしいと思ったことは
2016年モデルの16Ahから容量が上がったにもかかわらず
価格が変わらず、据え置きで137,000円(税別)という事
です。
普通、1,000〜3,000円くらいは上がっても不思議ではないのです。

ちなみにサイクルショップシンワでは、
このEXというモデルは、ヘルパーの方など
ごく一部の方が乗られておりますが
従来、バッテリー容量がDXなどでは足りないので
「仕方なく一番大きいEXで」というケースがほとんどです。
つまり、年間通して台数はあまり出ません^^;

要するに、たとえば一般の主婦の方や
家から駅まで1-2キロ通勤程度の距離の方には
これほどの容量は必要ないかと思います。

よく、電動アシスト車をネットとか量販店で買った方が
「どうせ買うならって思って一番高いのを買った」
という話を聞くのですが、電動アシスト自転車の場合
その価格の理由のほとんどが、バッテリー容量にあるため
無理に一番高いものを買えばいいというものではないのです。


自分が走行する距離や、使用頻度を考えて
1回の充電で、一週間〜10は最低もつものであれば
十分に使えるはずですので
これからご購入をご検討の方は
その辺りを考えて選んで頂ければ
無理なく、ぴったりのものを
手に入れることが出来るのではないかと思います。

ちなみにEXの最大の特徴は、他のモデルより力の強い
らくらくドライブユニットを搭載していること

確かに、ここには”より良いもの”がついております。


では次に、一般の方に最もお奨めすべき
(価格・容量的にマッチし易いと思われるため)
電動アシスト自転車のご紹介です。


<ビビ・DX>

ビビ・DXは従来どおり、2017年も
最もスタンダードな商品となるでしょう。
バッテリー容量が12Ahから、16Ahに大幅アップ
走行距離もかなり伸びました。

ここでも、くどいようですが
こんなにいるか?と思うくらい
十分すぎる容量になりました!

しかし

私は今年はこのDXに対して
厳しい評価をせざるを得ません。
なぜなら、最大の理由は価格の大幅上昇です。

従来の税別109,000円から、税別114,000円と
なんと5,000円も値上がりしてしまうのです

昨今、電動アシスト自転車が普及している中で
検討している方に多く聞かれる質問が

「最近色々出てるけど、そろそろ安くなりました?」

です。

これは以前からご説明していることなのですが
電動アシスト自転車は年々進化し続けており
今年もバッテリー容量が大幅に増えるなど
なかなか落ち着くところがありませんが

たとえば2017年モデルを見ても
2016年で最大容量であった16Ah搭載のEXを購入しようとすると
税別137,000円だったものに対して
2017年では、16Ahに生まれ変わった、EXの一つ下の
DXというモデルを税別114,000円で買えてしまうのです。


つまり、DXの価格だけを見比べれば
2016→2017年で5,000円も上がって
しまっていて
むしろ高くなっていると言うしかないのですが
相対的に見て、高いのか?と言われると
むしろ安くなっているわけです。


勿論、EXにはアシスト力が強いモーターを採用していますから
単純にバッテリーだけで2万の差は埋まりませんが。

何が言いたいのかと言いますと
要するに、電動アシスト自転車は安くなることは
今のところあまり無い
ということです。
昨年のトップモデルが、レギュラーモデルに
トラックダウンされるので、品質が上がった分
値段がほぼ同等でグレードアップして出てくるわけですね。

毎年のことですが、安くはなりませんが
性能はどんどん上がっていっています。
5-6年前のDXと見比べると、笑ってしまうくらい性能が違います。

それでも

私はこの税別定価で11万円を超えたことは
かなりの懸念を持っています。

上記のように、ユーザーの方が一番心配する点は
購入時の価格
であるからです。

少し前までは「大体10万円くらいです」と言っていたものが
「11万ちょっとくらいになります」と言うことで
お客さんの反応を見ていても
かなり抵抗が出てきているのは間違いありません。

「10万位するからもう少し待てば安くなる」と思っていた方が
翌年お店に来て11万と言われたら、それは驚きますよね。
もしかしたら、再来年は12万かもしれません。

いやーさすがアベノミクスですね。

まあ、無能な政治屋の話はどうでもいいとして
良いものを作ることは素晴らしいと思います。
業界を牽引するメーカーとして最大容量を出してくることも
全く間違ったことだとは思いません。

しかし

良いものを作ったから高いんだ。
俺たちは素晴らしいものを作ったんだから
商品が高くてもそれは仕方ないんだ。

そういう考え方では、ユーザーはついていけなくなります。


現在、ブリヂストンの自転車がまさにそうではないでしょうか?

トヨタのクラウンは高級車ですが
クラウンが街中を走る車の大半ではありません。
割合いからすれば、軽自動車が一番多いのではないでしょうか。

なぜでしょう。

ちょうど良いからです。

軽自動車ほど日本の道や、日本人の体型
日本での生活にあったものはないと私は思います。
人数構成や趣味のレベルで
その先のものを選ぶ方も当然沢山いますが
クラウンを買える余裕がある人はどれほどいるのでしょう?

私は、ギュット・ステージ・22が出た時に
「ちょうどいい」というコピーをみて
まさに!ちょうどいい!と頷き
「これは絶対に売れる!」と思いました。
現に、かなり売れています。

ちょうどよかったんです。

しかし、2017年のパナソニックのモデルを見た時には
「ちょうどいい」モデルが無くなってしまったと感じました。

これはとても残念なことだと思います。

これはほんの、一販売店の戯言かもしれませんが

たとえばDXというモデルを二種類に分け
従来どおりの12Ahと16Ahの二つを
ユーザーが選べるような形で
価格帯を変えて出すことは出来なかったのだろうか?と
せっかく良いものを作っているだけに
「もったいないな」という気持ちだけが残ります。



なお、2017年モデルでは、DXの価格上昇に伴って
従来の量販店向け廉価版であるTXの上に
FXというモデルが新たに登場します。
このFXには少なからず期待をしていたのですが
私がこのようなことを書くきっかけになったのも
FXが思っていたのと違ったことにも起因します。


そのFXについては次の記事でご紹介します。

最後に、EXとDXの相違点について書いておきます。

<EXの特徴>
・業界最大の20Ah搭載
ドライブユニットがワンランク上のアシスト力
前輪センサーがハブ内臓型で外部の影響を受けにくい
・価格は据え置きの137,000円(税別)

<DXの特徴>
・従来の12Ahから16Ahにアップ
・前輪センサーが新型のコンパクトタイプに(外付け)
・価格は5,000円アップの114,000円(税別)



その4につづく
posted by シンワ店長 at 19:36| パナソニック展示会