2017年10月30日

ベアリングが・・

本日のびっくり修理はこちら



ベアリングが一つもありません。
前輪の、左右両側。

「車輪がガタガタする」というお話でしたが
ガタガタしてたのはどれ程前からでしょうね・・

ここまで行くにはそこそこの時間
或いは距離を乗らないとなりません。

まず、がたつきが出る前に音が出ます。
ベアリングの周りのグリスが切れて
金属同士がこすれてキュルキュルなっている時期が
しばらくあるはずです。

その後、ベアリングが砕けたり
グリスが無くなった隙間からがたつきが大きくなり
ベアリングが脱落します。



こちらがベアリングです。

この金属の球が砕けるというのは
丁度コーヒー豆をひいてる状態だと思ってください。
高回転する中で、がたつきがありますと
軸が乱雑に回転し、豆をひくようにベアリングが砕けます。

おそらく、最初の音が出てからこの状態になるまで
雨の時期が重なれば一か月くらいでしょう。


一か月も異常な状態で乗っていたことが異常です。

ベアリングに異常が出れば抵抗が増えますから
走っていても重いとか、音がでるとか
体感として、明らかな違和感があるはず。

そんな状態で乗っていれば壊れるのは当然です。
我慢して直るとか、自転車が壊れないと
思っている人がいたら大間違いです。




ベアリングを入れなおして、グリスを塗った状態です。
厳密にはグリスを塗ってベアリングを入れて
最後にまたグリスを塗った状態です。

こうすることで内部の密着度が上がり
防水効果も高くなります。

今回はベアリングの脱落だけで済みましたが
かなりのがたつきを起こしていたため
その状態で放置していたら車軸が折れて
前輪が飛んで行って大事故につながった恐れもあります。


前輪が脱落すると、大体30cmくらいハンドルが落ちますので
あごや鼻をハンドルに叩きつけて骨折したりします。

更に、前輪が無い状態で前に進もうとしているので
フロントフォークが地面に突き刺さって止まり
走行速度のまま、前方に吹っ飛んでしまう
などが考えられます。


もしそれが、下りの坂道だったら更に勢いが増します。

無茶苦茶恐ろしいですね。

実際、外す前に、軸が折れてる可能性もあるかと
少し不安になったくらいです。

何かしらの異変や音などの症状がでた自転車は
非常に危険な状態になっていることもありますので
乗れるうちに点検に行くことをお勧めします。
posted by シンワ店長 at 11:38| 修理

2017年09月28日

チェーン店・量販店で直すとこうなる

相変わらず、量販店のやる事は意味不明ですね。



基本が出来ていないからこういう阿呆な事が出来るんでしょう。
知識と技術のなさが溢れ出て伝わります。

こんな事をしなければ、お客さんはパンクしませんでした。
せっかくタイヤを交換したのに
これをやった人間のせいでまた壊れました。

サイクルベースあさひが代表的なように
サイクルスポット、ダイシャリンなど
大型自転車店は、口先だけで
技術がなく、ボッタクリのお店も多い
です。

ヨーカドーやJマート、イオン、オリンピックなどは
更に技術や知識がないケースが多く
このような理解不能な事をやらかし
結果的に別の修理に繋がる事になります。

これらのお店は、自転車を売っている何か別のものであり
自転車屋さんではないと思った方がいいです。

アルバイトです。

貴方自身が、バイトしてると想像してください
何の資格も持っていないんです。
貴方のお子さんがアルバイトしてると思ってください
直してもらいたいですか?

どれだけ出来ないか、それだけで解ると思います。
posted by シンワ店長 at 12:20| 修理

2017年09月15日

今月最初の

またまたご来店いただきました
サイクルスポットからの被害者

本日は、チェーンカバーが駐輪場などで
内側に凹んでしまっただけで
チェーンの音がするというもので
後輪側から特殊な工具を突っ込んで
広げて20秒くらいで終わる作業だったのですが



チェーンを外して、何やらやっていた(何をしたのか不明)らしく
クランク(ペダル軸部)のカバーがちゃんと取り付けられず戻され
後輪ハブナットの締め付けが緩く
スタンドもズレたままお返しされて



結局なにも直ってない上に重くなったというご相談でした。
3000円だったそうです。

音が消えないのはチェーンケースが凹んだままだからです。
チェーンをどうこうしても関係ありません。
カバーがチェーンの通り道をふさいで
当たって音が鳴っていたのですから。

更にクランク部のパーツを閉じた後のネジが
なくしたのか解りませんが、めちゃくちゃ長いものになっており
ペダルを回すたびに、大ギヤに接触するという・・
ちょっと考えられない事をやらかしていました。
ファンタジスタですね!

重くなったのはギヤの調整が出来ていないからです。
そもそもナットが緩いので調整出来るわけないんです。
基本が出来ていませんね。0点です。

開けなくてもいい場所を開けた上に
元に戻せず半開き
やらなくてもいい作業を大げさにやって
3000円も頂けるなら、私もやりたいですね。笑

サイクルスポット武蔵小金井店
下手くそ具合に磨きがかかってきたようです。

ちなみに当店に持ち込んでいたら
上記の様に一瞬で修理が完了しますので
500円くらい頂ければ十分です。


自分で勝手にぐちゃぐちゃにして
直すのに時間がかかったから3000円とか
ボッタクリにもほどがありますね。
posted by シンワ店長 at 15:57| 修理

2017年08月28日

その後

前回の記事の続きです。

サイクルスポット武蔵小金井店で
壊されたパーツ
を交換しました。



アシスト用の内装三段変速強化ハブの
ベルクランクの一部が破損していました。



この部分ですね。

この半円の部分に、ギヤを調節する為に
ワイヤーの先端をひっかける必要があるのですが
ここを折られてしまった為に、外れてしまい
ギヤが機能しなくなっていました。



新しく交換したパーツです。
どのくらい欠落していたかがよく解りますね。

車輪を固定している周辺の他のパーツと比べ
この部分はプラスチックで比較的脆いのは事実ですが
外部的に何かが当たるとは考えづらい場所です。

車輪を外したりする際に強引に何かをひっかけたり
前回も書きましたが、外し方を知らない人間が
ドライバーなどを無理やりはめて外そうとすれば
おそらく、一番弱いこの部分が破損するのは予想できます。


その証拠に、ワイヤーの方のひっかける部分である
ナットの一部が削れていたわけですから。



これはもう、修理ではなく破壊です。

タイヤを外した際に「ギヤがおかしかったので直しておいた」
なんて言っているくらいですから
手を加えたことは100%間違いないわけです。

サイクルスポット武蔵小金井店の人間が手を加えると
大体このようにおかしくなっているのです。

タイヤ交換をすればブレーキが壊れ
チューブ交換をすれば車軸が歪み
タイヤを外せばギヤを破壊するわけです。


更にその修理を自分のミスだと認めず
万単位の法外な金額を請求するようなところです。

これは全部事実です。
嘘だた思う方は、記事を遡って見てください。

2016年の春以降、内部の人間が変わったという噂以降
特に今年の春以降、毎月の様に被害者が後を絶えません。

ヨーカドーの足元を見た強引なタイヤ交換や修理の下手くそさが
可愛く思えるほどです。

それには問題が一つ
多くのみなさんが理解できていない事があります。

チェーン店は自転車屋さんではありません。

サイクルスポットも
サイクルベースあさひも
ダイシャリンも
当然ヨーカドーもJマートも
その他もろもろ、量販店はすべて
自転車を商売の一つとして
ただ自転車で金儲けしようとしているだけ
たまたまそれが自転車だったというだけで
決して、「自転車屋さん」ではありません。

もちろん、私たち個人の自転車屋さんも
自転車を商売にしているだけかもしれませんが
私たちには仕事としてのプライドがあり
組み立てや修理をする際に必要な技術というものを
誇りに思っています。


それに引き換え、上記のような大型店は
まずそもそも学生アルバイトを雇ったり
全く知識のない人間でも売り場に投入し

技術は二の次、売ってナンボ

という商売をやっているだけですから
「壊れたものを直そう」という技術や
「より良くしよう」という
精神なんてものは最初からないのです。

それが解っていれば、こういう事態は避けられるのです。
ユーザーの見極めが出来なければ
今後も、被害者はどんどん増えるだけでしょう。
posted by シンワ店長 at 12:36| 修理

2017年08月20日

もうやめて

またまたまた(何回目?)です・・。
サイクルスポット武蔵小金井店壊されたお客さんです。

今回はチューブを交換するついでに
内装三段強化ハブを破壊されたようです。



ベルクランクの、ワイヤー先端のパーツをひっかける部分
爪が削れてしまい、引っ掛かりが甘くなってしまっていました。
写真ではちょっと解りにくいですが
もう少し長いんです。爪の部分が。

強化ハブの場合、旧4段変速と同じような構造になっており
そんな事は自転車を仕事にしていれば誰でも知っている事ですが
この取り外し方を知らずに無理した結果
プラスチックのパーツであるこの部分を破壊した
事は
容易に想像できる話ですね。



六角の一部だけが異常に削れていました。
”何か”をした痕跡です。

お客さんは預けた際に、そのような症状はなかったとのことで
引き取る際に「ギヤがおかしかったから直した」と言われたそうです。

しかし、乗ってみると前は何もなかったのに
突然空回りするような症状が出たそうです。
おかしいと思い、当店に持ち込んで頂いたわけですね。
チューブを変えた時、当店が休みであった為
仕方なくスポットへ向かったという事でしたが
このような酷い事をされるようなお店は
一日使えなくても我慢した方がいいですね。


チェーン店ではなくとも、同じ仕事をしている人間からすれば
どこで直してもある程度最低限は直してもらいたいものです。
まして、壊されるなんてありえない話です。
お金を払って壊してもらうって、
いったいどういう事でしょう。

ちなみに強化ハブの取扱説明書には
ワイヤーのセッティングをした後に一度変速させて
元に戻した時に、ずれがないかを確認する
という項目があります。
大抵の場合、一度外したりするとズレますが
何度か変えているうちに元の位置に戻る事もありますので
最初にずれていても調整せず直すことも可能です。

おそらくそういう事も全く知らず
最初にズレていたからいじった、
或いは、外す時に無茶をしておかしくして
更にそれを戻す方法も知らずに

一回確認しただけで直ったと思い込んで
ドヤ顔で「直しておきました」なんて言ったんでしょう。

素人すぎて笑えませんよ。

何度も書いていますが私は
サイクルスポットに潰れてほしい訳でもなく
私が凄腕だから当店に来てほしいとかいう訳でもなく
単純に、ちゃんと仕事しないと
修理に来る人が迷惑しているし、倍以上お金がかかって
被害者が続出している
という事を知ってほしいのです。

ただのヤブ医者ですよ。
修理に行ったことで、それ以上のお金がかかるんですから。
修理じゃなくて破壊です。

とんだ迷惑です。
posted by シンワ店長 at 15:56| 修理

2017年06月16日

なんじゃこりゃ?

タイヤ交換をしようと思ったところ・・・



酷過ぎますねこれは・・・。

・ハブナットが左右逆についている
・ドロヨケステーが中に入ってる
・チェーン引きが逆さまに取り付けてある
・左側はスタンドより内側にワッシャーがある
・ローラーブレーキなのに謎のスプリングがついている
・ブレーキワイヤーを止めるパーツが別のタイプになってる

ド素人ですか?

ことごとく間違っている。
ある意味凄い

ファンタジスタですか?

自分でやったのか、お客さんに聞いたところ
サイクルスポット武蔵小金井店
で、以前タイヤを換えてもらったそうです。

チェーン店や量販店、ホームセンターのレベルが低いとはいえ
さすがにこれは異常なくらい、下手くそです。

組み立てをやってない証拠。
こんな人間が整備なんてできる訳もなく
そもそもパーツをなくして別の物を付けてる時点で
整備士としては失格です。

まあ、そもそも整備士じゃなくて
ただのアルバイトなんですけど

じゃあ

アルバイトならパーツなくしてもいいんですか?
アルバイトなら組み立てがいい加減でもいいんですか?


お客さんはそんなつもりで預けてません。
自転車店を語っている以上は
最低限、元に戻せるくらいの事は出来て当然。

できないなら即刻辞めるべき。

お客さんの大切なものをお預かりしている
という感覚が全くないんでしょうね。

パーツをなくすとか、ありえないです。

特にブレーキは命を預けるパーツです。
こんないい加減な仕事をしていたら
いつか死亡事故が起こるでしょう。

店の方針、プライドのかけらも感じない。
一体何のために仕事をしてるんですか?
お金さえもらえれば
後はどうなってもいいんですか?

最低ですね。
posted by シンワ店長 at 11:39| 修理

2017年06月10日

所詮アルバイト



・・・。

スイッチが逆さまに取り付けられています。

一体何が起きたんでしょう(呆れ)
と思いましたが



あさひで売られた自転車なんで
なんか納得しました。

組み立てもろくにできないで
自転車屋さんぶってもねぇ?

同じメーカーの、同じブリヂストンの自転車でも
買うお店によってここまで差が出る
という事を
自ら証明してくれているわけです。

量販店にある張り紙、見た事がありますか?

「高校生アルバイト募集」

あなたは、高校生のアルバイトに
自分の自転車を任せられますか?


あなたなら、アルバイトがテキトウに組んだ自転車と
しっかり組まれた自転車、どっちに10万円払いたいですか?
posted by シンワ店長 at 13:36| 修理

2017年06月01日

組み立ての問題



またまたスマートコントロールブレーキ

・・と言いたいところですが
今日はそちらが本題ではありません。

勿論、スマートコントロールブレーキが不具合を起こして
交換したのは言わずもがなですが


ブレーキ交換の際にこのような状態を発見しました



ブレーキシュー(ブレーキゴム)が車輪ではなく
タイヤにまで引っかかって擦れていたのです。

これはスマートコントロールブレーキ云々の話ではなく
自転車を組み立てる際に、ブレーキの調整を
しっかり行っていなかったことが原因です。


こんなの基本中の基本なのですが
実はこの手の修理、意外と多いんです。

今回はまだ、タイヤを交換するほどのダメージではなかったので
新しいブレーキを取り付ける際に
しっかり調整しなおしただけで問題ありませんでした。



しかし、同じような事例で
パンク修理として持ち込まれた時に
ブレーキで擦れて完全に穴が開いて(裂けて)
タイヤ交換になってしまう事もあるのです。


そうなれば当然、4000円近い修理がかかります。
乗っている人は何も悪くないのに
組み立てた人間の技術がないことで
そういう事が普通に起こるのです。

主に量販店や、ホームセンターなど
大型店にこの手の組み立て不良は多いです。

当然と言えば当然です。

なぜかって、アルバイトがやっているからです。
無資格のアルバイトにやらせたら
このような事が起こるに決まっています。

ちなみに数年前に、武蔵境のヨーカドーの
自転車売り場でアルバイトをしいている
という若い男性が
修理に持ってこられた自転車も、そこで買ったという物で
組み立ての際は主任のような人間が最終チェックをやっている
と言っていましたが見事にブレーキがタイヤにこすれて
タイヤ交換になりました。


「まぁ・・こんなもんだよ」と見せたら
その方は納得していました。

きっと、自分が携わっているからこそ
どのくらい、技術の差があるか
解ったのでしょう。


多くの方が気づいていないかもしれませんが
実は自転車の壊れる理由の一つに
組み立てがいい加減という原因があるという事実

知っていただければと思います。
posted by シンワ店長 at 18:43| 修理

2017年05月18日

あまりにも

先日の記事で、個人店のレベルの低さを嘆いたばかりですが
あろうことか、もっと酷い修理が舞い込んできました。

他のお店で修理した直後に、その修正の修理を承る事は
残念ながら昨今少なくありません。

こういうケースを私は「二次修理」呼んでいますが
量販店に出した場合はかなりの確率で起こります。
本来こんなことはあってはいけないんですが
残念ながら前回同様、個人店でそれが起こるのです。

個人店というのはおそらくほとんどのお店で
皆、整備士の資格を取得しているはずです。

ですからこのような事が起こった時には
整備士として大恥をかいていることを
全国の整備士さんに理解していただきたいと共に
ユーザーの方にもお店を100%
信じてはいけない事を、先にお伝えします。

勿論私のお店を含めてです。その理由は最後に書きます。


さて何が起きたかと言いますとこちら



内装3段変速のパーツが壊れています。

お客さんの話によると
1か月くらい前にギヤの調子がおかしくなった為
あるお店でワイヤーを交換してもらった
そうです。
料金は2,000円だったそうです。妥当だと思います。

しかし直してもらって1週間くらいしたところで異変が起きます
またギヤの感じがおかしくなったらしく
直してもらったお店に持って行ったそうです。

すると、こう言われたそうです。

ギヤの内部が壊れているから1万円かかります。

でもこんな自転車
価値がないからやめた方がいい。


・・・と。


考えられません。

確かに私も、直すくらいなら
買い替えた方がいい自転車というものを
目の当たりにした時に、そういう事もなくはありません。

例えば事故にあってしまい
かなり大がかりな修理になる事が考えられ
元の自転車が安いもので割に合わない場合です。

しかし今回に関してはオープン価格の物とはいえ
中国産でもブリヂストンの車体で
内装3段、オートライト搭載
の自転車です。

今、普通に新車を買ったら3万弱はします。

プロならそのくらいの目利きは出来て当然です。

1万円という料金は安くありませんが
1万円で直るなら、安い修理です。

ただし、それを決めるのはお客さんですから
その提案を、まずするべきであり
整備士が最初からそんな心のない言葉を投げつけたら
直るものも直りません。

何より

なぜ私がここに書くか、それは理由があるからです。

結論から言えば
その店が壊したんです

それを認めないために、壊れた原因を説明もせず
どうせ素人相手だろうと、適当なことを言って
諦めさせる算段だったとしか思えないのです。


なぜならば、内部がおかしかったならば
1週間で壊れるほどおかしかったならば
修理をする時に、絶対に気づくはずだからです。


内装3段ハブの内部のギヤが開いてきていれば
ワイヤー交換をしても調整はできないはずですから

ちなみに、ワイヤー交換の際に
内部をあける必要はありません。
なぜ緩んだのかは正直わかりませんが
例えばついでにチェーンでも引っ張ったなら別ですが
そうだとしたら、そこでミスが起きているわけです。

まずそもそも、なぜギヤのロックナットが剥離するのか
これについては以前にもこちらで説明しました。

例えば自転車の右側のねじと左側のねじ
これは当然締めるときには右回しになりますが
自転車を真上から見たときに
お互い反対側に回すことになります。


そしてタイヤが前方に回る時
自転車の左側にあるハブねじから見ると
タイヤは左回りになりますから
回せば回すほど締まるという事になりますが

自転車の右側にあるハブねじは
タイヤと反対側に回される力が加わるため
もし、外側のロックナットが緩んでいたりすると
ハブの内部のねじはどんどん緩んでいくのです。



実際、緩んでました

これが、今回破損した原因です。

ですから、今回の事例を考察すると
まず考えられるパターンが2つ。

1.ワイヤー交換の際に既に内部のネジは離れていた
2.修理の後に離れた


1の場合だと先に書いたように
ワイヤー交換の後の調整が上手くいかないはずですし
何より普通にやっていれば目に付くので
まずそっちを直さないとワイヤーどうこうの前に
壊れてしまう事は明白に解るはずです。

2であれば100%そのお店の責任です。
なぜねじを緩めたかは解りませんが。

いずれにしても、ワイヤー交換をする時に
何かしら異変に気付いていたはずです。

気づいていないならただの素人です。



さて、車輪を外してみます。



外さなくても見えていましたが
ベアリングのリテーナーが砕けていました。

内部のベアリングの数も減っていて
削れて砕けたか、隙間から落ちたかですが
いずれにせよ、内装3段ハブという特性上
非常にセンシティブなパーツであるため
砕けた破片が内部に巻き込んでいたら
このギヤは本当に壊れてしまっています。




とりあえずクリーニングをし、
グリスを塗りなおして新しいベアリングを入れたところ
何とかまともに動くようにはなりましたが
正直、きちんと直ったかはわかりません。

今のところ問題ないという事しか
現段階では言えないんです。
ある程度走ってみないと解らないからです。

元々お客さんには、1万円かかっても直したいと言われたので
最大1万円かかるつもりでいてもらって
もしベアリング交換だけで直るならば
もっと安くなることはお伝えして修理を始めました。

万が一、しばらく乗って内部が壊れていたと判断した場合
私が責任をもって、差額で直すこともお約束しました。

当たり前の話です。


何よりそこでまた1万円も頂くようでは
私自身が納得できません。

直ってないものにお金を頂くほど
気持ち悪いものはありません。


ところで例えばもし
私がこの修理を最初に預かったとしたら
まずその部分がおかしければ、ワイヤー交換などしません。

ワイヤーもおかしい上に内部がおかしければ
最大で内部交換で1万円かかる可能性がある上に
ワイヤーで2,000円かかりますと伝えて、
その時に破損するほどナットが離れていなければ
逆に3,000円くらいですぐ直せるわけですから
その場で直すことをお勧めして
合わせて5,000円くらいでしっかり直せるとお伝えします。

そしてそれを選ぶのはお客さんです。
2,000円でも高いからと辞める人もいれば
12,000円でも安いからと依頼されることもあります。

価格を決めるのは私たちですが
価値を決めるのはお客さんであって
私たちではありません。


私たちは状況を把握し、どうすれば直るのか
どのくらいの時間と金額がかかるのか
あるいは直らないのか
それを明確に提示することが仕事ですから。


もちろん、そこに嘘偽りはありません。
直さない方がいいのであればそれなりに
お客さんが納得できるだけの理由を見せるべきです。

壊れることを解っていて修理をするなんて
それはただの詐欺としか思えないし
そもそもお客さんの話だと
直す前と後で、症状が違うわけですから
私は、そのお店が壊したと睨んでいます。



散々書きましたが、私だってそれは人間ですから
気づかないうちにミスはしているでしょう。
他のお店でボロクソ言われているかもしれません。

実際それはあり得る話だとも思います。

しかしそれを限りなくゼロに近づけるような努力や
最新の注意でチェックは毎回しています。
しているつもりです。
そういう当たり前の事が出来ないのであれば
即刻仕事を辞めるべきです。

なぜか?

人の命に係わる仕事だからです。


整備士とは何ですか?

安全を守れない整備士って何ですか?

手術をしたら5割の確率で死亡させる医者や
調理をしたら高確率で食中毒を起こす調理師なんて
迷惑でしかないですよね?

単純な修理一つできないようでは
異変一つ気づけないようでは
そんなものはただの破壊屋です。

迷惑なんですよ。

どこの店とは言いませんけど
駅前の一等地に店を構えて
ふんぞり返って殿様商売してるから
こういう結果を招くんです。

一度や2度ではありません。

ヨーカドーですか?
サイクルスポットですか?

最初、私はそう、お客さんに聞きました。

しかし返答を聞いて愕然としました。

私はおそらく、最近居抜きで変わったお店を除けば
市内では自分が一番経験が浅いのではないかと思っていますし
技術で言えばやはり一番下だと思っています。

皆さん30年40年のベテランでしょうから
相当な経験を積まれていますし
経験に勝るものはないからです。

ただ、最近は首をかしげることが多すぎて
周りを疑う事が増えました。

私はここでいつも量販店の批判を書いていますが
全てはユーザーの方々が被害にあわないようにという気持ち
個人のお店はきちんと仕事をするから
なるべく個人のお店に行った方がいいですよ
という事を伝えたい
わけですが

何を勘違いしたか、その個人店の人間から
「あんなの書きすぎだ」などと言われる始末です。


私は当たり前のことを当たり前に書いてるだけです。
以前にも書きましたがそうして書くことで
自分への戒めにもなっているわけです。

ここまで書いてミス連発してたら
ただの馬鹿でしょう?


しかし現状は個人店ですらこの体たらくです。
あまりにも酷い。

これが三代も続いてるお店だなんて
呆れてものも言えないです。



きっと仕事をやっていても
誇りとか、ないんでしょうね。


ユーザーの皆さんも、納得いかないのならば
きちんと説明を仰ぐべきですし
泣き寝入りではなく、ダメなものはダメと言うべきです。

私にはただ、こうしてありのままをお話しして
被害者が増えない事を願うしかありません。
posted by シンワ店長 at 16:45| 修理

2017年05月12日

またヨーカドー

久々にイトーヨーカドーの話です。
イトーヨーカドー武蔵小金井店
でやられた劣悪修理の話です。

もはやネタの宝庫になってますね(呆れ)

いっそのこと、ヨーカドーというカテゴリを作ってやろうかしら。

さて、スポークが折れたということで
修理に来た方のタイヤを外したところ・・


なんで2枚?

リムバンドの上にリムテープが貼られていました。

リムバンドは、スポークを止めるニップルが
チューブにあたって穴が空ないよう
リムの内側に巻いてあるもので
ゴムバンドやテープなど
種類的にはいくつかあります。

しかし、バンドの上からテープを貼るというのは
意味不明です。



なぜ意味不明かというと
上から貼る理由がないからです。
もしリムバンドが劣化していたなら
交換する際にバンドごと交換するのは
当たり前のことです(そこに料金なんてかかりません


例えば上から重ねたものが下の幅とサイズが違う場合
チューブを噛んでしまいパンクさせたり
今回の例で言えば、上に貼ったテープが劣化して
剥がれかけた時に硬化してチューブを傷つけたり
やはりチューブを噛んでしまったりすることで
内部からチューブに穴をあける可能性があるからです

そんなリスクを負う必要がどこにあるでしょう?

修理が終わり、引き渡しの際にお客さんに確認したところ
数か月前にヨーカドーでタイヤ交換してもらったとのことで
犯人がヨーカドーであると解りました。

過去にも書いたことがありますが
なぜ壊れたのかを考察できる能力や
そのパーツがどういう役割をして
どのような壊れ方をする可能性があるか、
壊れた時にどういう影響が出るのかなど
そういう事が解らなければ修理してはいけないと思うのです。


自分でいじるならいいですよ。
お金をもらって、やるわけですから。

素人みたいなことをやって
平気な顔してお金を請求できる神経が
私には理解できません。

そんなものは、もはや
修理ではなく破壊です。


イトーヨーカドーという看板を背負って。

少なくとも、残念ながら
武蔵小金井のイトーヨーカドー
は、そういうお店です。

センスがないやつは仕事を辞めてください。
100台、一から組み立ててから出直してください。

余計な事されると迷惑なんだよ。
posted by シンワ店長 at 15:31| 修理

2017年05月02日

使わない自転車はパンクしない

自転車の不具合や調整に関しては
一般の方はよくわからない事が多いと思います。

自分の判断で誤って壊してしまったりすることが
実際に修理の中でも多くみられます。

前回書いた記事の様に油をかけすぎてしまったり
音がしてても「大丈夫だろう」と思って
乗り続けて大きな修理になる
などが
その典型的な例ですが
意外とよくあるのが、乗らなかった自転車の
空気が抜けたことをパンクと思う
ケースです。

「パンク」とはチューブに穴が開く事
何かが刺さったり、空気を入れずに乗り回して
内部的にこすれて削れて穴が開きます。

つまり、長時間止めているだけで空気が抜けるのは
パンクではなく、ただ空気が抜けただけです。

止めておいて穴が開いたら怪奇現象です。
(いたずらなど外部的要因が考えられる場合は別ですが)

しかし、久々に乗ろうとして空気を入れようとすると
入口のバルブのゴムが劣化していて
全く空気が入らない
事が多々あります。

そこで「あれ、パンクしたかな」
と思う方が多いのだと思います。

両方のタイヤが空気が入らなくて
「前後パンクした」と持ってこられるケースは
殆どの場合はこれで解決です。


ちなみに、春先になると
乗らなかった自転車を出してくる方が多いので
この時期はよくある修理です。

乗らなくなった原因がパンクしたからではないのであれば
基本的に、バルブを交換して空気を入れれば
しっかり元に戻ってくれます。

修理代金も、なんと200円。


・・・なんですけどね。

上の説明をしたら、逆ギレされて

素人だからわかんねーよ!
感じ悪いな!


とか言われ

たった200円で、ものの1分もかからず直るのに
勝手に機嫌を悪くして帰っていきました。

いや、素人なら尚更
思っていたことが違うことはあるわけで
プロのアドバイスは聞くべきではないでしょうか。

まして、常連の方だったので
逆に私がびっくりです。

この近所は自転車屋さんがないですから
ブッチすると困るのはお客さんの方なんですけどね・・・。

いやぁ、しかし

接客は大変です。笑
posted by シンワ店長 at 12:14| 修理

2017年04月27日

やめてほしい

私が修理をしていて、一番困るのは
勝手にいじって壊してしまった自転車を直す時です。

知識のない人間が分解したり
油をさしたりすることで
かなりの高確率で自転車が壊れるのです。


パンク修理を自分でやってみた、という方は
7割近い確率で失敗します
その中の多くのケースがチューブ交換になります

タイヤ交換を自分でやってみた、という方は
殆どの方がパーツのつけ間違いや
締め付け強度不足、調整不良
で再修理になります。

また、注油に関してはかなり大きな修理になる事が多く
一番多いのは車軸等の回転軸に油をさしてしまい
内部的に破壊されベアリング周りを壊してしまったり

ブレーキに関しては、一発交換になる事も少なくありません。

さて、今回の事例もやはり油による破損です。

後輪から音がするという事で
ハブ内部のベアリングの油切れでしたが
間違いなく内部にスプレー油か
オイルが入ってしまった事が原因でした。

また、車輪を外す過程で多くの場所に油が付着しており
間違いなく知識のない人間が油をさしたことで
様々な部分に悪影響が出ているのが解りました。



こんな場所にグリスが付着することはありえません。

さらに



ローラーグリスの注入口のキャップがなく
専用グリスではなく通常のグリスを塗布した痕跡。

ローラーグリスの内部に
通常のグリスを塗るとどうなるか
私には明確には解りませんが
破損や制動不良になる可能性は否めません。

一口に油といっても、いくつかの種類があり
このローラーブレーキ専用グリスの様に
ある特定のパーツにしか使わないような
かなりマニアックな油も存在します。

スプレー油、オイル、グリース、その他専用油など
どれを、なぜ、どこに、
どのくらい、どうやってさすのか
そういった事を口頭で
説明できない程度の知識の方は
一切油を使わないでください。


余計なことをしてしまうと、余計な手間がかかり
余計な金額が発生してしまうわけです。
それでもいいなら、どんどんやってください。

ただ、私が修理をしていて、一番イラっとするのは
知識もないのに勝手にいじり倒して壊してしまう方や
それらを止めてほしいといっても
忠告を聞かずまた壊したりする方がいる事です。


私はものを大事にできない人間が大嫌いです。

生半可な知識しかないくせに
プロの忠告を無視して
スケベ根性的な考えで
ちょっと金額が安くなると勘違いして
勝手にいじり倒して壊したり
整備不良を解ったうえで乗り回すような
危険な行為をする人間はもっと嫌いです。


餅は餅屋といいますが
本当にお金をかけたくなければ
きちんと技術のあるお店に持ってくる方が
実は100倍安かったりする事の方が多い
という事実を
もっと皆さんに知ってほしく思います。
posted by シンワ店長 at 16:04| 修理

2017年04月11日

やっぱりダメ

本日はスマートコントロールブレーキの話題です。

<過去の記事>
BS製品のスマートコントロールブレーキについて
スマートコントロールブレーキは欠陥品
スマートコントロールブレーキの欠陥について
ダメなものはダメ

↑日に日に記事が増えてきています・・↑

ブリヂストンの子乗せ電動アシストでは
かなりの種類で使われています

このクソブレーキ(きっぱり)



今回は、以前販売したお客様ですが
実はこのお客様に販売した頃が
スマートコントロールブレーキが
使われ始めた初期の頃でした。

その時点で既に、いかに酷いパーツかを
組み立てている時に気づいた
ため
それ以降、ブリヂストンの子乗せアシスト自転車は
一度も在庫してきませんでした。
(ビッケポーラーはブレーキ交換して在庫しています)

この自転車は、販売当時から、申し訳ない気持ちでしたが
何度も調整を行ったにもかかわらず(ほぼ無償)
殆ど効果が見られず、不具合を連発していました。


そして、ようやく昨年末に
別パーツに交換できる事が解ったので
お伝えして、持ってきて頂いたのですが
既に破損状態まで行っており
走行中にブレーキが全く利かない状態になったそうです。



動作だけでなく、強度にも
問題があると証明されました。


こんな壊れ方、普通しませんよ。
一般的なWピボット式ブレーキにも
接続部に似たようなパーツがついていますが
こんな壊れ方は普通はしません。

しかもこの事例は今回だけではなく
何度か他の方でも見られた症状です。
締めなおしても、また緩んできます


小金井は坂の町です。
しかし、坂のある町は小金井に限りません。

子供を乗せる自転車についているパーツが
こんな酷い状況でいいんでしょうか?


こちらが新しく変えたパーツです。



普通の、Wピボット式ブレーキです。
他のメーカーでは普通に使われているパーツです
しかも、ブリヂストンから取ったパーツなんです!

”普通の”と書きましたが、厳密に言うとちょっと違います。
実はこの自転車の場合、タイヤの厚みがあるため
アームの長さが特殊なものしか使えないのですが
なんと同じブリヂストンの自転車に使われていた
のです。
アシスタユニ・プレミアという自転車です。
笑い話ですね。

つけられるんです。
できるんです。


しかし、いくらクレームを出しても、変えてこないんです

過去にもそういうことはありましたが
いつの間にかこっそり変えてきて
「壊れたら今のパーツに変えてもらってください(有料)
とか、平然と言われたりしました。
(※アンジェリーノアシスタのスタンドなどがその例です)

それがブリヂストンです。
あまりに怠慢、あまりに酷いですね。

一日も早く、この不具合オンパレードの
スマートコントロールブレーキが
世の中から消滅することを願っておりますが
現状ではなかなか難しいでしょう。

メーカーは無能すぎて、
自分たちが開発した、このクソパーツが
素晴らしいと勘違いしていますから

皆様が声を上げていかないと
減るどころかどんどん増えていくでしょう。


事故が起きてからじゃ遅いんです。

なお、スマートコントロールブレーキを
通常の、普通のブレーキに交換する修理は
いつでも受け付けております。
posted by シンワ店長 at 14:45| 修理

2017年02月19日

油で壊れる

油は危険です。

というお話をこれまでも何度かしてきましたが
本当に、よくなると思って使ったものが
とてつもない金額の修理に発展する
ため
油の取り扱いは、知識が無い方はおやめください。

本日の修理はこちら



もう見た目から油ぎっていますね・・
クレ5-56をかけまくった結果
埃などが大量に付着してしまっています。



真っ黒ですね。
本来はこんな色になりません。
クレ5-56のせいです。
車輪にもボタボタ落ちるくらいでシミが出来ていました。
サロンパスのような独特な香りが漂います。

それだけならまだいいんです。汚いだけだから。
まあ、私たちにとっては修理する時に
大変なんで出来れば辞めてほしいんですけどね。


問題なのは内部に入ってしまっていることです。

私個人の見解なのですが、なぜか解りませんが
油を注したがる人というのが一定数おりまして・・

いくらお話しても聞かずに注してしまう方や
もうほとんど中毒と思うくらい定期的に注さないと
気がすまないという方が、実際いるのです。


クレ5-56の信者様なのかもしれませんが
自転車にはやめてください。本当に。



内部にスプレーが流れて入ってしまったことで
ベアリング周りのグリスを洗い流してしまい
車輪の回転をおかしくしていました。

しかも、この内部は3段内装ハブのシステムがあり
ハンガー(ペダル軸)と合わせて
自転車の最も重要な駆動部の一つです。

そこもホワイトグリスという特殊なグリスが塗ってあり
ここに5-56が入ってしまうと、内部がカラカラに干からびて

最悪、内装ギヤを破損して1万円近い修理
になってしまうのです。

実際、この自転車もそうなりかけていました。
今回は大丈夫でしたが、近いうちに交換になる恐れがあります。

前輪のハブ軸、クランク軸、後輪の軸、そしてハンドル軸。
なぜかクレ5-56を注したい衝動に襲われる方が多く
無駄な修理(しかも内部なので全て大きな修理です)
が増えてしまいます。

勿論、クレ5-56以外でも
絶対に注さないでくださいね!


その衝動、ぐっとこらえて、一度お店に持ってきてください!

そもそもそこに油を差すことは出来ません。
内部のグリスを塗るためには分解して
グリスを塗布するという作業以外は
緊急の応急処理くらいにしかなりませんし
やればやるほど、本来のグリスがいなくなるからです。

グリスがいなくなればベアリングが破損し
ベアリングが破損すればシャフトが破損し
最悪、車輪が折れて脱輪ということも起こります。


自転車をこいでないのに、走らせているだけで
カリカリカリカリカリカリ・・
ガシャガシャガシャガシャ・・
そういう音が出ている自転車は
ベアリングが悲鳴を上げているので
早急なメンテナンスが必要という事です。

壊れてからだと大変です。
乗れなくなるまで乗ってはいけません。
何万かかるかわかりませんよ。


ちなみに修理に持っていくと、所構わず
スプレー油をぶっかけるお店があるとかないとか・・・

そんなお店はクソですね。
絶対行かないほうがいいです。
posted by シンワ店長 at 13:00| 修理

2017年02月18日

わかってない

今日はタイヤのお話です。

昨今、20インチ等の子供乗せ自転車が増えてきた事と合わせて
各メーカーで様々なタイヤを採用しているため
お店的には、それに対応するために
多くの種類のタイヤを持たなくてはいけなくなり
在庫がちょっと増えて大変になってきています。

そういう中でも代表的なのが
ブリヂストンの4.5気圧対応のタイヤです。

通常の自転車では、一般的にはほとんどのタイヤが
3気圧が上限なのですが
ブリヂストンとして考察した結果
高気圧にすることでタイヤの凹み時間を少なくし
それにより快適に走ることが可能
という事で
ブリヂストンの電動アシスト自転車には
この4.5気圧対応のタイヤをはいているものが多いのです。

しかし・・



これはどこかのお店でタイヤ交換をしているようで
パナソニックの国産タイヤが入っていました。
勿論、このタイヤ自体は良いタイヤで
他の車体につけているのなら全く問題ないのです。

問題なのは、この車輪が4.5気圧対応で組まれているという事。

ブリヂストンでは、ハイグレードの車種ほど
空気チェックが目視で確認できる空気ミハル君
システムを採用しており
空気がどのくらい減っているか、あるいは
空気がどこまで入れれば良いのかが
目で見て解るスグレモノ
なんです。



ただし、このミハル君は
対応している気圧によって形が違うんです。



頭の方にちょっと、段差があるのが解りますでしょうか?
上のミハル君の絵とちょっと違いますね。
これが4.5気圧対応のミハル君です。

そしてパナソニックのタイヤの上限気圧は・・



3気圧までなんですね。
この状況で空気を入れるとどうなるか。

ミハル君の使い方としては、赤いゲージが消える所まで
空気を入れると満タンというサインです。
しかし4.5気圧で満タンになるようにセットされたパーツですから
このミハル君の通りに空気を入れると、タイヤは爆発します。

これは、完全にタイヤを換えた人間のミスです。

たまたま在庫が無かったのか
お客さんが急いでたので了承を得たのか
その辺りは定かではありませんが
これほど良いタイヤを在庫しているのであれば
そこまで小さいお店とも思えませんし
4.5気圧ということを知らないということも考えづらいです。

これではせっかくの素晴らしい機能が使えなくなりますし
本当に説明無くお渡ししていたとしたら、爆発させて
タイヤ交換(5,000円程度の出費)になってしまいます。


普通に考えて、こんないい加減な事はやりません。

ちなみに4.5気圧対応のブリヂストン「eマイティロード」は
タイヤのサイズがやや太めで、1-3/8"ではなく1-1/2"
ですから
タイヤが細くなってしまったことで
走行時の安定感もなくなっているはずです。

せっかく国産の良いタイヤをはいていても
これでは満足に乗ることが出来ないかも知れません。
ナンセンスの一言。

きっと、そういう事を理解していないお店なんでしょうね。
知識の無い人間が修理をやると
困るのはお客さん
という、いい例です。
posted by シンワ店長 at 12:58| 修理

2017年01月20日

「安全性 < お金」 の構図は間違い



素人目には解らないと思いますが
こういうのが一番呆れます。

お店でやっていたなら、最低の仕事ですし
自分でパーツを買ってきてやったなら
下手くそすぎるので、危ないから
二度といじらないで
とお願いしたいです。

自転車は命の危険があるものです。
たかだか、スタンド一本くらいと思うかもしれませんが
そのスタンドを締めているナットは何のナットですか?




これではスタンドが固定されていませんので
いずれ、スタンドが緩んでしまいます。
つまりナットが緩むということです。


一つ一つ、いらないパーツなどありません。
役割があり、締め付け強度があり
それを怠ると、多くの部品が崩壊する危険があります。

そういうことが解らないで修理を請け負う人間が多いことが
とても問題だと私は思うのですが
残念ながらこの社会問題は社会問題になっていません。
値段が安ければどうでもいいと思う人が多いからです。
つまり、それはユーザー側の責任でもあります。

その果てに、「自分で取り付けたほうが安い」
という安易な考えが生まれてしまうわけです。

お子さんの自転車を
修理代が安くなる程度のスケベ根性で
ネットやホームセンターで買って
取り付けた結果
が、このようになる事は
事実、日常茶飯事で、多々あるわけです。

結局は、修正をかけるのに修理代金を支払い
かかったお金はほとんど変わらなくなります。
安全性の低いものに乗せていたという事実だけが残ります。

本当に子供のことを考えるなら
ナンセンスとしか言いようがありません。
posted by シンワ店長 at 00:00| 修理

2017年01月16日

ダメなものはダメ

先日書いたばかりですが、早速
スマートコントロールブレーキの不具合
での修理が持ち込まれました。



本当にどうしようもないブレーキですね。
こんなものを開発した人間の無能さには
呆れるしかありません。


私は子供の頃から、親の直す自転車を見てきましたが
史上最低のパーツじゃないでしょうか?

こんなものが子供乗せ自転車に使われてるなんて
信じがたい事実ですが本当なんです。

本日はヤマハのパス・キッスです。



普通のWピボットブレーキに変更。
これで、おかしなことにはなりませんから
無駄な修理代も、お店に来る手間もなくなります。
やっと安心して乗れますね!

ちなみにヤマハは2017年モデルから
ブリヂストンと決別したので
新型のバビーなどでは、ブリヂストン製の
スマートコントロールブレーキを使っていません。

やっと安心して乗れますね!
posted by シンワ店長 at 13:59| 修理

2017年01月10日

メーカーも認めるパンクの原因

サイクルショップシンワでは常々
タイヤのトラブルの原因のほとんどが
空気を入れていないことがきっかけ
と説明しており
このブログでもかなりの回数
そのような事例をご紹介して来ました。

ブリヂストンの公式見解でも
図解で解りやすく説明が出ております。

http://www.bscycle.co.jp/cycletire/

私の書く内容より解りやすいですね。笑
実物の事例だけでは伝わりづらいことも
この絵を見れば一目瞭然。

最初のデータでは40%強となっていますが
私の体感ではタイヤのトラブルの60%以上と思っており
下の方の説明でもパンクの原因の70%が
空気を入れない事
と出ています。

リムうち、サイドのひび割れ
ここにありませんが、タイヤの面積が多くなることによる
無駄なパンク(本来刺さらない場所に刺さってくる)

というのもあります。

この中でも特に、サイドのひび割れ、内側から起こるパンクは
致命傷を引き起こす確立が高く
何度も何度もパンクするという方は
ほとんどの場合がこれです。


このブリヂストンのページは
パンクに強いタイヤを紹介しているものですが
はっきり言って、どんな良いタイヤをはこうが
空気を入れなければ100%パンクをします

最後までタイヤを使えずにタイヤを交換する羽目になります。

空気をマメに入れ、トラブル無くお金もかからず快適に乗れるのと
トラブルばかりで時間とお金の浪費を一生続けるのと
どちらがいいかは明白ですね。
posted by シンワ店長 at 00:00| 修理

2016年11月19日

チェーン店の仕事

以前、サイクルスポットでタイヤ交換をしたら
車輪ががたがたになったので
お店にもう一度持っていったら
車輪交換で3万円かかると言われた方の話を書きました。

その後も、サイクルスポットだけでなく
ヨーカドーやサイクルベースあさひなどで
後輪のトラブルが多発していて
正直、がっかりする状況が続いています。

後輪のタイヤ交換をする際は
ブレーキやスタンド、チェーンを外す必要がありますが
外すんですから、しっかり戻してあげられるわけです。

例えば、たるんだチェーンなら引っ張って戻したり
動きの悪いスタンドは油をさして動きを良くしたり
高い金額の修理になる理由が
そういった一連の作業が入ることが理由であるなら
その部分をより良くしてあげるのがプロだと私は思います。


タイヤ交換で
タイヤを替えるだけの人間は
三流です。


さて、そんな三流の自転車店に持っていくと
そういった作業でプラスアルファのメリットどころか
まともに組み戻すことすらできず
冒頭のように、余計に壊れてしまう
ケースが出てきます


こちらの写真をご覧ください



スタンドが、がたがたになったという修理ですが
明らかに後輪を交換した際の
締め付け忘れか、締め付け不足によるものです。
フレームも削れてしまっていますね。

さらに



こちらは二次被害です。
冒頭で書いたようにタイヤをきちんと戻せないと
走っているうちに、車輪が内部から緩んできてしまいます


今回は車輪がガタガタになったのではなく
車輪が回らなくなっていました
ブレーキが緩んだのは、車輪の内部のネジが締め付けられてしまい
ブレーキとの間にスーペースができた為です。


ちょっと解りやすく説明しましょう



こちらが後輪のブレーキパーツです。
ネジで止まっていますね。
当然ながら、右に回すとネジが締まり
左に回すとネジが緩んでいきます




ブレーキを外した状態です。
内部に止めネジが2つあります。
外側はダブルナットのロックネジです。



内側にあるネジが締まりすぎると車輪が回らなくなり、
緩みすぎるとガタガタになります。

勿論、両方とも正ネジなので
右に回すと締まっていきます

ここまでのお話で、なぜブレーキががたついたのか
理解できた方は素晴らしいです。
ほとんどの人が解らないはずですので
もう少し解説をしていきます。



これは車輪のシャフト(軸)の部分ですが
よく見て頂くと、断面が円ではなく
両サイドに切り込みがあるのがわかります。

この切り込みは回り止めと言われる物ですが
車輪と一緒にシャフトが回らないように
とめておくパーツが入る
部分です。

タイヤ(車輪)は回らないと困りますが
シャフトが回ってしまったら
走る毎にネジが前部緩んでしまうことになるので
それではタイヤとして成り立たず危険です
よね。

これにより車体にシャフトが固定されて
タイヤだけが回るという仕組みになっているのですが
ここで問題なのはタイヤが前に回ろうとする時
ブレーキがついている側、つまり車体の左側は
タイヤが回るほど左に回転しますから
ブレーキから見ると、内部のネジは
締まっていく状態になります。


本来、ブレーキパーツがしっかり固定されていれば
右回しの固定ネジに対して
内部のネジがロックをかけた上で
タイヤの回転で左回しになるため
タイヤの回転の影響を受けず
シャフトの固定が安定する仕組み
です。

ただシャフトが外側で車体と固定されているのに
ブレーキパーツが緩いままだと
内部のネジがどんどん締まっていってしまいます


チェーンのついている右側から見ると
どんどん緩んでいく状態
になりますので
右サイドに問題がある場合は
車輪が内部からガタガタになるのです。

ですから、回り止めを介して
車体にシャフトがしかり固定されている時に
内部に取り付け不良を起こしている場合
走るほどに締め付けられたり、緩んでいく事になるのです。


勿論、論外ですが、固定されていない場合は
緩み放題締まり放題ですね。
今回の事例はそういうことです。

ちなみにチェーン引きというパーツにも
主に右側ですが、切込みがあります。



内装三段ハブの場合はこれがある事で
ハブと固定することで空転せず
ギヤの仕組みがそこで初めて動き出す仕組みです。



切込みがありますね。

ちなみにこれをしっかりやらないと
内装三段ハブを破壊することにつながります
ので
とてつもない修理代金になってしまうこともあります。
このミスで壊された場合は、本当に、最悪です。

下手な人がタイヤ交換をすると
このような切込みを無視してタイヤをはめ込んだり
ブレーキパーツが緩いまま戻してしまったりする
ことで
冒頭でご紹介したような
走行中に車輪がガタガタになってしまう事例や
今回のような、締まってしまい
タイヤが回らなくなるということが起こります。

ただ

こんな基本的なことは
普通は考えられないミスなのです。


いかに構造を理解していないかということです。
まずどうして切込みがあるのか、考えない時点で
整備士として、落第点ですし
これが出来ない人は修理をやってはいけません。

ふぐの毒がどこにあるかわからないで
ふぐ料理を作るのと同じです。


自転車整備士の資格は、一人持っていれば
お店の人は持っていなくても作業ができます。

ですから、アルバイトのお兄ちゃんとか
ちょっと手が器用くらいのレベルの人間が
大型店やホームセンターなどで
修理もどきのことをやってしまうのです。

その結果、安全性が失われ
ユーザーの方にとても危険な思いをさせたり
それを指摘したにもかかわらず
その理由も理解できないことで
丸ごと交換という発想に至った挙句
3万とかいう意味不明な価格を逆に吹っかけて
「12万もする自転車だから買い換えるよりいい」
と思わせて丸儲けするわけです。


もし仮にそうだったとしても
果たしてその交換したものですら
きちんとついているかは疑問ですよね。

そのお店で売ってる自転車ですら
まともに整備できているのか疑問になりますね。


こういうお店が蔓延している事実を
ユーザーの方々は、理解しておく必要があるのです。

私は断言しますが、少なくともそういうお店は
決して”自転車屋さん”ではありませんので。
posted by シンワ店長 at 12:00| 修理

2016年11月01日

ぶつけすぎ



ここ一週間で交換したフロントフォークです。

フォーク交換は一ヶ月で4本でも多いほうです
一週間で4本というのは、かなり異常なことです。

しかも恐ろしいのは、自覚があって(事故にあって)
持ってきた方がこのうち一人だけだった
ことです。

他の3本は、別の修理に来られたり
何かおかしい気がするということでお店に着たら
フォークが曲がっていることが発覚しました。

そして、話を聞いていくと
だいぶ前に転んだりぶつけたりした
という自覚があったにも関わらず
皆さんそのまま乗っていました。


多くの方が認識が甘いと思うのですが
自転車で、何かにぶつかったときは
立派な交通事故なんです。
単独であろうと、壁でも電柱でも木でも
それは立派な交通事故なんです。


しかも正面衝突した場合は
ほぼ100%フロントフォークか前輪が曲がります。
ぶつかっているのですから、物理的に変化がないはずがありません。

走れるからそのまま乗ってしまう方がほとんどですが
それは事故車であり、整備不良車であり、道路交通法違反です。


転んだ時でも、同じようなことが起こる可能性があります。
むしろ自転車は横からの衝撃の方が弱いのです。

ぶつかったり、激しく転んだ時は
必ずどこかしらおかしくなるはずなので
そのまま乗ることが一番危険です。

なるべく早めに、お店に点検に持って行きましょう。

1万円くらいかかるかもしれませんが
あなたの命の重さと比べたら
たいしたことはない金額です。
posted by シンワ店長 at 00:00| 修理