ブリヂストン製品のリコールのご案内詳細

2021年08月10日

ネットで見て修理しないで

コロナ禍において、在宅で何かをするという機会は
とても増えた方が多いのではないかと思いますが
特にDIYなども人気という事で
ネットで見て自分で自転車を直す方も増えています。

しかしこれはお薦めしません。
この半年程で5-6件のそういったケースによる
追加修理を行いましたが
やはり素人作業という事で、パーツをなくしたり
取付を間違えたりする方が殆どで
特にネジの締め付け強度は殆ど無いに等しい状態
です。

動画を見て、文章を読んだだけで出来るなら
私たちプロの仕事なんて要りません。


そんな仕事辞めますよ。笑

一つ一つの作業の意味工具の使い方から
全て基本が出来て初めて
ちゃんとできたと言えるわけで
だからこそお金を頂けるわけです。

一番大事なのは
直ったかどうかではなく
壊れた原因を取り除く事と
作業した箇所が確実に
安全だと言い切れる事です。


いじった場所を元に戻せない人はかなり多く
このようなケースも本当に多く散見されます。





左右でワッシャーの裏表が違うんです。
自分でいじった系の再修理に関しては
ほぼ確実にと言っていいほど
1/2の確率を確実に間違えて来る事に
私はいつも驚かされます。

左側と右側、ほぼ必ずと言っていいほど
別々の向きになっている
んです。

わざとか?と思う程に。

ただ正直言えば、このワッシャーが裏表逆からと言って
何か不都合があるかと言えば、無いです。

しかし、御覧の通り、目に見えて分かるような
切り込みが付いているにも関わらず
逆に付けてしまうというのは注意力の無さの表れです。

全く何も考えていないとは言いませんが
それに近いレベルで意識してないんですね。
そのパーツがどういう役割をするかとか
なぜそこについているのかという一つ一つを
理解できないで触るとこういう結果になる
のです。

この程度の事がしっかりできていないという事は
他の部分だってちゃんとできているはずがないわけです。
厳しい言い方かもしれませんが、私はプロですので
その程度出来ない人間がいじった自転車など
怖くて乗ることはできません。ハッキリ言って論外です。

これがネットで見て自分でいじった結果です。

改めて書きますが、今回のケースは
大した影響はありません。

ただ本来修理したはずの場所は全く出来ておらず
結局お店で普通に修理をしてお金を払う事になりました。

かけた時間、やった手間
全てが無駄だったわけですね。

自分でやったら安いなんていう低度の気持ち
自転車をいじるのは、返ってお金がかかったり
自転車自体を破損させるだけでなく
最悪、大きな事故を招く結果となります。

なんでも安ければいいという風潮がありますが
一番大切なものを失う結果となれば
元も子もありません。


ちなみに今回のお客さんは、私の説明を聞いてこう言いました

「プロの人はそんな動画なんて出さないですよね…」

その通りです。
実際、SNSやYoutubeで動画が出ていますが
素人みたいな人間が出しているものが殆どです。

私たちプロは、動画で伝わらない部分が重要と知っています。
締め付け強度や締め付ける時の安全確認など
工具を使う時の注意点はとても重要な事なのです。
そういった部分は動画では説明しきれるはずがありません。
何年もかけて失敗を含めて手に入れた技術ですから。

修理してる動画が全てだと思い込み、見よう見まねで行った結果
怪我をされたり、それを見て事故にあわれたら
責任が取れませんから、私なら絶対に出しません。


そんな無責任なものを頼るより
自転車店に任せる事を強くおすすめします。
posted by シンワ店長 at 12:08| 修理

2021年08月02日

勘弁して…

本日はとても酷い修理が2件ありました。
偶然なのか必然なのか
同じ症状で原因もまるっきり一緒なら
やったお店も同じという最悪なパターンでした。

サイクルベースあさひの被害者です

まずはこちらをご覧ください。




後輪が斜めに入っており
フレームにこすってしまっています。
(勿論これだけでタイヤ交換になる場合もあります!)

お客さんからこの症状を聞いた時にまず尋ねるのは
「最近何か修理をしたかどうか」です。
タイヤ交換などの後輪を外す修理をした場合
間違いなくそのお店でおかしくされたと言えるからです。

今回のケースはどちらも最近ではありませんでしたが
スタンドを交換してもらった事や
新しく入っているタイヤにCBAと書いてある事から
容易にお店の仕業だという事が理解できました。

サイクルベースあさひの被害者です

なぜこのような事が起きたのか
何故すぐに症状が出なかったのか。

最初のケースですと、スタンドを変えたという
お客さんの話が出るまでは
開けてみるまで理由がハッキリとは分かりませんでしたが
スタンドを変えたと聞いた瞬間、一つの答えが浮かびました。

ローラーブレーキのナットの緩みです。

これはかなり前から、サイクルスポット武蔵小金井店の
被害者の話
を幾つか載せてきたので
このブログを普段からご覧いただいている方なら
もしかすると、すぐにピンときたかもしれません。

タイヤを外した際、スタンドを外した際
元に戻す時に、片側のナットだけを思い切り締める事で
シャフトごと回転してしまった結果
内部のナットが緩んできて
車軸にがたつきが出てしまった
という事です。

これを見たら一目瞭然です。
ブレーキワイヤーを取った後で
ブレーキの車体との固定を外したらこうなりました。

その状態ですとブレーキは車輪に固定されているはずなので
普通はシャフトと一緒に回るはずですが
シャフトは回っていないのにブレーキがプラプラ。
ブレーキが固定されていないという事です。

さて、これによって何が起こるかを書いていきましょう。
結論から言いますと、最初のお客さんである
スタンドを交換したという方は
内装3段変速の内部一式交換となり
1万円近い修理となりました。


シャフトにがたつきをもたらした事により
スプロケット(ギヤの歯)側のベアリングを破損してしまい
結果的にベアリングの受け側となっていた
内装ギヤ(自転車で一番高いパーツです!!)を
丸ごと交換する羽目になってしまったのです。


最悪ですね。

たった、ひとつのナットの緩みから
これだけ大きな被害が出てしまうのです。
しかもこれは完全に人災です。

もし私なら絶対に文句を言いに行くし
もし修理代を払ってもらえないなら
消費者センターに連絡するレベルです。


これがサイクルベースあさひの仕事です

もう一台の方は、内部の締め直しでなんとか直りました。
ギヤ交換になった方の自転車は
電動自転車で子供を乗せていたという事もあって
負荷が大きかったのだろうと推測されます。


これがスーパーやホームセンター
自転車屋さんを装った大型量販店のレベルです。


しかし、「何とかなりましたと」軽く書きましたが
その工賃はそんなに軽くはありません。


車輪を外して、ブレーキやスプロケットも外して
内部を開けて、ベアリングの調整をして戻す作業は
車輪を外してタイヤを入れ替えるだけの
タイヤ交換と比較すればどれだけ手間がかかる事か
この文字の羅列だけでも分かると思います。

つまりそれだけの工賃がかかります。
シャフトが交換にならなくても
4000円近い工賃になってしまいます。


5000円近く払ってタイヤを交換してもらった事で
更に4000円近い金額を払う羽目になるのです。


ありえません

いい加減にしてほしいですね。

これ以上被害者が増えないことを願うばかりですが
残念ながらこのようなケースは日常茶飯事になってきています。
特にここ数年は、修理の質の悪さがとても目立ち
駆け込まれてくる量も増えています。


少なくとも、チェーン店や量販店で直すのだけは
やめた方がいいと思います。
あれは自転車屋さんじゃないですからね?
posted by シンワ店長 at 18:59| 修理

2021年07月08日

ミスマッチ

皆さんは、タイヤの中身がどうなっているのかご存知でしょうか。

実はお客さんの前で修理をしていると
中にチューブが入っている事に驚く方が結構います
その事については私の方がとても驚きなのですが
そのくらい自転車について無知な人が増えたという事。
しかし、知っているのといないのとでは大きな違いがあります。

意識をすれば扱いが変わる。
扱いが変われば壊れなくなる。

これは私の持論です。

さて、今回の記事はその中身のチューブのお話。

稀にあるのですが、タイヤのサイズとは
明らかに違うチューブが入っているケースがあります


チューブ自体は若干の汎用性があるので
特にスポーツ車の場合はタイヤの太さがかなり多い為
若干のサイズであれば許容範囲というものが一般的。
・・にしてもこれは細すぎます。



上のチューブが元々入っていたもので
真ん中の白っぽいチューブが交換したもの。
タイヤとの太さの対比が分かりますか?

元々入っていたチューブは700x25-32c(!?)というもので
タイヤのサイズは700x32c
交換したチューブは700x31-34c対応の物を入れました。

スポーツ車のチューブは前述のように対応幅があり
例えばこれはごく一例ですが、700Cのタイヤ用ですと

700x18-23c
700x23-28c
700x27-31c
700x31-34c


というように、ある程度の範囲で対応できるものが
お互いの範囲外をカバーする形でラインナップされています。
勿論この他にも700x23-26cなどもあり
更に細分化されているケースもありますし
メーカーによりその範囲も様々あります

今回は32cのタイヤにも対応しているチューブでしたから
(ほんとかよ!?とツッコミたくなるほど細かったです)
問題ないんじゃないかと思われる方もいると思います

逆に、入れなおした方の31-34cのチューブだと
逆にオーバーサイズかと思われるかもしれません

32cでもしっかり対応できているので問題はありません

個人的には上に余裕があるチューブの方がお薦めです
何故なら膨らむと薄くなるからです。

チューブにもグレードがあり
安い自転車にはぺらぺらなチューブが使われており
しっかりした自転車には厚みのあるチューブが使われます

せっかくしっかりしたチューブを入れても
サイズを合わせる為に膨らましすぎた事で
薄くなってしまったのでは意味がありません


逆に下のサイズ表記はそもそも無理なら
タイヤの中に入らない
わけですから表記されません。
31-34cを32Cに入れても全然問題ない、という事です。


今回の様に25-32cというあまりに幅が広いものに関しては
ちょっと怪しいんじゃないかと思うレベル
です。
例えば28cのタイヤに使う分には問題ないと思います。
32cでも軽量化を突き詰める方にはいいかもしれませんが
簡単なパンク修理ですらチューブ交換になる可能性があり
個人的には32cに入れるのはあまりお勧めできません。


修理の際に、タイヤを開けた瞬間から
「なんかこのチューブ細すぎないか?」
と思う事は結構あります。

お店で交換したものが細すぎるケースと
元々細すぎるものが入っているケース

2パターンが考えられます。

元々細いものが入っているケースは
安い自転車を買った事が原因という部分もあるでしょう。
メーカーが手を抜いている、或いは無知という事です。
お店で交換してもらったのであれば、お店が無知という事です。

そういうお店で買ったり、そういうメーカーの物を買うと
こういったオマケまでついてきてしまいます。



タイヤを元に戻しただけなのに
片側のブレーキシューがリムに当たっています。
ちゃんとタイヤを戻したら
ブレーキの当たりがおかしくなるという事は
タイヤが曲がってついていたという事です。


実はチューブ云々なんかよりも、
普通にタイヤ交換などをした際に
このケースの方が圧倒的にかったりします。


今回はサイクルベースあ〇ひです。
なるほど納得!

何れにしてもユーザーは被害者。
今の世の中、賢くなければ簡単に騙されます。

安く買っても、何度も修理する羽目になったら
安く買った意味が全然ないですよね。
安く替えてもらっても、すぐ壊れるようなら
ちゃんとした料金を払う方が最終的に安いです。

自転車に限って言えば「安かろう悪かろう」は間違いない上
更に「危なかろう」までついてきてしまうのですから。
posted by シンワ店長 at 18:01| 修理

2021年06月01日

ちゃんとして

修理をやっていると、思いがけぬところで
当たり前の事が出来ていないものを見つけてしまい
二度見するような事は多々あります。

今回のお話も、少なくない例の一つです。



ブレーキや変速ワイヤーは基本的に
アウターの両端にエンドキャップをつけます



ブレーキ等は、ある場所で動きを止める事で
インナーが引っ張られて効果を発揮する仕組みです。

アウターワイヤーは被膜が比較的柔らかいものが多く
その止めるところで力が加わる為
エンドキャップが付いていないと
アウターの先端が潰れてしまう
場合があります。

急にブレーキの握りの手ごたえが
ぐにゃっとした感じになり
当然ながらブレーキ自体が利かなくなります。


当たり前についているパーツですので
これをつけないということ自体がちょっと考えられませんし
つけ忘れるという事も普通はあり得ないです。
むしろ、どうやったら忘れるのか聞いてみたい。

稀にキャップが付かないサイズのものもありますが
そもそも後輪ローラーブレーキでこれはお粗末すぎますね。
一度タイヤを外した痕跡があるので
タイヤ交換した人がつけ忘れたのは間違いありません。

頼むから、お金をもらってるなら
ちゃんと仕事をしてください。
posted by シンワ店長 at 11:00| 修理

2021年05月11日

車輪が割れる理由について

割れてしまった車輪の交換を行いました。



以前にもご紹介しました
車輪が割れてしまうケースが増えてきています。

こういった修理は従来では殆どなかったものであり
近年の子乗せ電動自転車の主流が
小口径になった事が原因と考えられます。


昨今では電動自転車自体が大重量化しておりますが
その中でも強度を保つために車体だけでも30キロを超える
子供乗せの電動アシスト自転車ですので
前後に子乗せをした状態で人間の総重量が100キロ近くなり、
更にチャイルドシートなどを合わせた車体の重量が
35キロを超えてくるという昨今の電動自転車では
ブレーキにかかる負担は従来の物とは比べ物になりません




更に7-8年前から小口径のタイプが
主流になっている
という事もあり、タイヤの回転数は
従来の24インチや26インチと比較しても圧倒的に多く
今まではあまり重要とされていなかった
ブレーキによる車輪の減りも
今までよりもはるかに早くなってしまいます。


1-2年前から増えてきたこの修理も
普及し始めてからの年数を考えると
5-6年で車輪が割れるという事も理解が出来ます。


メーカーの方でも対策は既にされており
スポーツ車と同様に、車輪のサイドに
溝を切る形で、減りを目視確認できるようになっております

ユーザーレベルでの認識はほとんどされていない為
割れる前に気づくという事はほぼ不可能に近い状況です。



こういった事を早期に発見するためにも
サイクルショップ・シンワでは
お店での定期的な点検を強く推奨しております。

何もないと思っていても、動くものですから
日々少しずつ変化をしているのが自転車ですので
3か月ごとの点検はとても重要
だと私は考えています。
posted by シンワ店長 at 13:35| 修理

2021年04月12日

ドライブユニット交換

先日、電動アシスト自転車の
ドライブユニット交換の修理を行いました。



サイクルショップシンワでは、立地が坂の下という事もあり
初期の頃から電動アシスト自転車を取り扱ってきました。
販売だけでなく、多くの修理も行ってきた為
様々なケースを見てきましたが、少なくともこの10年で
修理としてドライブユニット交換になるのは僅か3例回目です。

ドライブユニットとは、いわゆる電動自転車の根幹である
モーターを交換する事になりますので
かなりの金額になってしまい、大半の方は乗り換える為
基本的に全損という認識
でいます。

ですので、メーカー保証の3年以内であれば
保証対象として交換する例は幾つかありますが
有償での修理となったケースは殆どありません。

今回は4年程しか乗られておらず、かつ
子供乗せの電動アシストであった為
再購入費用が15万近いということで交換修理となりました。

さて、非常に稀なケースではありますが
ドライブユニットが交換になってしまう修理では
毎回必ず共通するのが、点検を殆どしていない
という事です。

電動アシスト自転車は構造上(センターモーターの場合)
ペダルに反応してモーターが動くのではなく
ペダルを踏んだ際にチェーンが回転し
その回転に反応してモーターから出たギヤが動く仕組み
なので
チェーンに油をささないだけで
最悪、モーター(=ドライブユニット)を
破損させてしまう可能性が極度に上がります。


これは本当に重要な事なので知っておいて頂きたいポイント
一般車でも、チェーンがたるんだま乗っている場合
クランク(ペダルの付け根の軸)を破壊しますが、
自転車を動かす要であるチェーンの状態が悪いという事は
自転車自体の大きな破損に繋がると認識して下さい。


バリバリという音が出たまま乗っている方や
ペダルをこぐたびにバチン!バチン!
という音がしている場合(結構末期です)

早急な修理をお薦めします。

ドライブユニット交換は
5万かかります!


ちなみに、上記にあげた3回の修理は
いずれも子供乗せ仕様の自転車であり
乗っているのは当然ながら女性でした。


男性に比べると女性の方がメカニカル的な部分への意識が薄く
ただ乗るだけという方が比較的多いのは事実です。
これは女性蔑視の発言ではなく、事実そうであるという話です。

しかし、分からないことは悪い事ではなく
分らないからこそ、お店に来て点検をする

ということを強くお勧めします。
(むしろ自分でいじられる男性の方が迷惑です…)

売るだけのお店は違うでしょうが
私たち自転車屋さんは、その為に仕事をしています。


子供乗せの電動自転車はどんな自転車より重く
乗せる重量も重く、更に毎日ハードに使う事により
他の度の自転車に比べても痛みが激しいもの
だと誤認識ください。
点検しないことにより、三輪車を除けば最も高い
15万近い費用がかかる電動アシスト自転車
であることも合わせて誤認識頂き
安全に安心してご利用いただければと願っております。
posted by シンワ店長 at 11:47| 修理

2021年04月08日

後輪内装ギヤ交換

ここの所暖かくなってきたのもあるせいか
修理が増えてきていますが
車輪の組直しなど大きな修理も続いております。

今回ご紹介するのはタイトル通りなのですが
後輪の内装3段ギヤハブの交換です。



完全に内部がおかしくなって外れてしまっています。



ベアリングのリテーナーも飛び出てしまって
破壊されているのが分かりますね。

問題なのは、どうしてこのような事になるのかという点です。
修理をする為には、直せる技術も勿論ですが
私は、原因を突き止め、予防するところまでが
本当の修理完了だと思っています。


とはいっても難しい話でも何でもなくて
なぜそうなったかが分かれば
それを防ぐことが出来る
という単純な話です。

今回の自転車は実は数日前にタイヤ交換をしたのですが
その際に症状は出ていました。
修正をかけて何とかなると思ったのですが
予想以上に内部が破損していて
今回丸ごと交換となってしまいました。無念。

タイヤ交換をした際に、明らかに組付けがおかしい事に気づき
色々と修正もかけながらの組上げになった
のですが
以前よりご紹介している通り(この記事は個人店ですが…)
量販店でタイヤ交換等の後輪を外す作業をした際
組み上げる時にブレーキ側のナットが緩んだまま組み立ててしまい
その状態でタイヤが回ることで内部のナットが緩み
結果、内部が崩壊していくという手順で壊れることが多く

今回もまさにその壊れ方をしていました。

そして実はこの、ブレーキのナットを何故締めないのか
という疑問が私の中にずっとあったのですが
最近、知人の自転車屋さんに教えてもらったところ
量販店は技術がないからトルクレンチを使っていて
それのせいでハブが空転してしまっている
との事でした。

トルクレンチとは、必要なトルク(締め付け強度)まで締めると
レンチが自動でアナウンスしてくれて止まる
というもので
初心者にはお薦めのレンチではあるのですが
これに任せて、ナットを片側だけ思いっきり締めて
反対側を思いっきり締めて、とやってしまうと
軸が一緒にまわってしまう危険性があるので
片側だけ思いっきり締めるのは厳禁
なのですが
まあ、知りませんよね素人だし・・。

これがブレーキ側のナットが緩む原因と
いうのは、とても納得しました。

壊れた原因は使い方ではなく
前に修理した人が下手くそだったという事です。

ただ、下手くそなせいで1万円以上の出費
になるわけですから、たまったものではありませんね。

こういった当たり前のことが出来ないのが量販店ですから
お店で売ってる新車の点検すら
できているかどうか怪しいと疑うのは当然です。

勿論ここに至る前に、前兆は必ずあるので
もう少し早く持ってきていただけたら直せた可能性もあるので
点検の重要性も合わせてお伝えしておきます。
posted by シンワ店長 at 17:02| 修理

2021年03月25日

チェーンから破損

チェーンがたるんだまま乗っている方は多いですが
たるんだまま乗っていると
大きな修理に繋がるリスクが上がります。


このように、チェーンがたるむと
チェーンカバーに当たってバタつく音が出ます。

そしてそのまま放置して乗り続ける事で
動画の後半のように、クランクがガタガタになっていきます。

チェーンが暴れながら戻ってくるため
クランクがかき混ぜられながら回ることになり
ベアリングを破損してしまいます。

こうなってしまうと、分解してオーバーホールをするか
パーツの交換までしないと直りません。


なかなかの金額の修理になります。
しかもクランクの車体側のネジ山を破損させると
即、廃車となります。


サイクルショップシンワでは定期的な点検として
3か月ごとのメンテナンスをお薦めしており
基本料金は1回500円で、チェーン引きも入っています。

たった500円で直る修理のはずが
内部破損で5,000円以上かかり
更には廃車に繋がる
と考えると相当勿体ないですね。

普段からのメンテナンスがいかに重要かという事が
チェーンの修理だけでも分かると思います。

基本的に音が出ている時は何かが壊れるサインです。
放置するだけお金がかかりますので
早めに自転車屋さんに相談しましょう。
posted by シンワ店長 at 12:21| 修理

2021年03月09日

油のかけすぎ



こういった真っ黒になったハブをよく見ます。
これは単純に汚れたというわけではなく
油を吹いてしまった事により
埃や土などが吸着した結果
です。
油を吹かなければ、普通はこのような汚れ方はしません



中央から外に向かい、一定範囲で
綺麗なグラデーション状に汚れていますね。
スプレー油を吹いたことがよく分かります。

ハブ軸などに油をさしたがる人は結構多いのですが
ハブ軸にスプレー油を吹いたところで
全く効果はありません

それどころかこのように汚れがひどくなる上に
内部破損する可能性まである為
、絶対にやめて下さい。

さて、こちらの自転車、年式を見るに
2017年製造なのでまだ4年くらい乗っただけのようですが
ここで15年乗った自転車と比較してみましょう。


↑油を吹いた自転車(2017年製造)
↓15年乗った自転車



汚れ方の酷さは一目瞭然ですね。

そもそも、パナソニックの電動自転車は
ステンレスパーツが沢山使われていますし
シマノの内装3段ハブはアルミ製ですから
そうそう錆びたりもしないので綺麗に使えるはず
ですが
真っ黒に汚れて油がべっとり付着して汚くなっています。
何だかもったいないですね・・。


↑油を吹いた自転車(2017年製造)
↓15年乗った自転車



フロントハブも同じような状態。
フロントハブなんて、油をさす要素が
どこにも無いんですけどね。


内部のベアリングのオーバーホールなら
分解してグリースを塗らなくてはいけません
外から油を吹いたら、内部に浸透したスプレーの液体が
内部のクリーム状のグリースを溶かして
内部的な油切れ=オーバーホールしなければいけないタイミング
を早めるだけ
で全く意味がありません。


↑油を吹いた自転車(2017年製造)
↓15年乗った自転車



前ブレーキも油と埃まみれでした。
ブレーキに油を吹くという事は
自殺行為に等しい恐ろしい事
です。

パーツを外したならまだしも
取り付けた状態でスプレーをかけると
そのスプレーは見えていないだけで
広範囲にわたり油を付着させる
ため
タイヤやリムにも油が付着します。

一般車の場合、前輪ブレーキはリム(車輪)に
ブレーキシュー(ゴム)を当てて止めますので
リムに油が付着するという事は
ブレーキが利かなくなるという事です。

ブレーキ本体の動きをいくら良くしても
ブレーキ自体が利かないのでは
本末転倒ですね。


このように、油の使い方を理解できていない人が油をさすと
自転車が汚れ、壊れやすく、安全性も損なわれます


そもそも、自転車で外から油をさせる場所は限られており
ここまで頻繁にささなくても問題なかったりします。
それは上に載せた15年乗った自転車を見れば
お分かりいただけるかと思います。
この状態で現役でばりばり乗れるんです。

スプレー油が御法度であることは
当ブログで何度も書いてきた事ですが
残念ながら世の中には
クレ5-56を吹きかければ
何でも直ると思っている人が多く

これにはとても頭を抱えてしまいます。


万能油なんて、無いですからね?


どの油を、どういうタイミングで
どのように使うのか。またその理由は?


これをすぐに答えられない人は
絶対に油に手を出さないでください
posted by シンワ店長 at 18:36| 修理

2021年02月12日

自転車店以外の中古車は危険

ブレーキの交換をしている時に気づいて驚きました・・





この手の組付け不良は残念ながら結構よく見るのですが
ハッキリ言って一言、「ありえない」ですね。
トイレで用をたした後、パンツをはいてからお尻を拭く。
そのくらい、ありえないです。


ワッシャーが何のためにいるのか
全く理解していない証拠です。
これは自転車を組み立てる以前の話で
そもそもいじってはいけないレベルの人
です。

そんなの分かんないよ。

と思われる方もいるかもしれません。
その通りです。それが普通です。
分かりやすく説明するならば
つまり、そんなあなたと同じレベルの人が
組み立てた自転車
という事です。

恐ろしいですね。

この自転車は中古で買ったそうです。
つまりその販売店が何かしらいじって
商品として売り出した
ものです。





どうやらこれを整備した人間の頭には
ワッシャーという概念がないらしいです。

恐ろしいですね。

こういうパーツが何故そこにあるのかや
どういう働きをしているかを理解できていない人
の場合
当然ながら、組み立ての際の注意点や
締め付け強度などの事は理解できてない
と思われます。

恐ろしいですね。

これが中古自転車の現実です。

中古車の不具合で許されるとしたら
パーツ自体の損耗による限界が近かった時くらいのもので
組付け不良による不具合は
完全に不良品を売りつけてるのと同じ
です。

つまり詐欺です。

基本的に、ふつうのリサイクルショップでは
自転車の技術や知識は全くありません
から
こうなることは目に見えてる話です。
そのようなお店で購入するのは相当危険ですね。

そういえば、小金井市のリサイクルセンターの自転車も
相当ヤバいものが沢山ありました
ね。。

もしこれが自転車店によるものだとしたら
・・いや、もう言葉がでません。失笑
posted by シンワ店長 at 12:56| 修理

2021年02月04日

車輪が・・

ここ10日間くらいで、車輪の交換が相次ぎました。
一番多いのは子乗せの電動自転車
特に後輪のスポークが沢山折れているケースです。



スポークは36本組が基本ですが
ヤマハ・ブリヂストン製の子乗せ電動自転車に関しては
一時期28本という少ない本数の物が出回っていた

このタイプに乗っている方はとても注意が必要です。

電動自転車は最重量であり、子供を乗せている状態は
どんな自転車よりも重たい状態
となります。
更に、電動アシストで力強く走行する為
段差などから受ける衝撃もかなりのものになります。

電動自転車は超高級車です。

通常の自転車の10倍くらいの金額です。
量販店で売っている安物のママチャリが
10台買える金額です。


子乗せの電動自転車が普及してから最も増えた修理の一つであり
そして、それ以前で言うと、体育会系の高校生の男の子や
大人でもかなり乱暴な運転をする方だけが
壊してくるような修理であることは
注目すべき点ではないか
と思っています。

つまり、子供を乗せているお母さんたちは
それだけ乗り方が荒い
という事です。

壊れたらお金もかかりますし
買い替える金額も馬鹿になりません。
とても高い乗り物に乗っているという自覚を持たないと
このような破損は防ぐことが出来ないかもしれません
posted by シンワ店長 at 13:02| 修理

2021年01月29日

車輪の割れ

子供乗せ自転車の前輪リム交換をしました。

今回交換となった理由は事故などでの変形ではなく
タイトルの通り、リム(車輪)が割れた為です。





なぜこのような事が起こってしまうのか。
実はこれは特別な事ではなく
子乗せタイプの電動アシスト自転車や
スポーツ車では注意しておかなくてはいけない事
なのです。

基本的にどの自転車でも、前輪のブレーキは
リムに対して挟み込む形で機能していますが、
アルミのリムに関してはアルミ自体の特性として
ステンレスや鉄に比べると柔らかいという事がある為
実はブレーキをかけるごとに
ブレーキシュー(ゴム)だけでなく
リムの方も削れていってしまう
のです。



段差が出来ているのがお分かりでしょうか。
こちらが新品のリムです↓



この写真でも見えますが、一本ラインが彫ってあり
この溝が消える時には車輪がもう無いので
交換が必要という目安になりますが
今回のパターンだとまだ溝が見えてますね・・。

このあたりの判断は正直難しい所ですが
シューの当たっていなかった部分との差が
1ミリくらいあるようですと危険な可能性
があります。

また、明らかにリムの側面が反っている場合も
割れの危険性があります
ので
お店で交換かどうか判断をしてもらうといいでしょう。

子乗せの電動アシスト自転車の場合において
何故このようなケースが考えられるかというと
先ず車輪が小さいという事が一つ、
そして車重が最も重く、子供を乗せた時の重量も
どの自転車よりも重たくなる
という事が理由です。

重たい自転車が止まる時のブレーキにかかる負担は
軽い自転車のそれとは比較になりません。
同じようにスピードの出るスポーツ車でも
制動にかかる力が必要になる

この2タイプに関しては注意が必要です。



新しいリムに交換できました。
やっと安心してお乗り頂けますね。
posted by シンワ店長 at 12:05| 修理

2021年01月23日

雑過ぎ



中古で購入した自転車だそうです。
あまりにも雑過ぎて唖然としました。

ボルト、ナット、ワッシャー。
”なぜ”そこに使われているのか。
そのパーツはどういう役割をするのか。


頭を使わない仕事はこういう結果になります。
最低な仕事ですね。
posted by シンワ店長 at 13:46| 修理

2021年01月21日

修理が出来てこその自転車店

本日は電動アシスト自転車の駆動ユニット交換を行いました。



駆動ユニットの交換は普通は行いません。
恐らくこの修理だけで5-6万はかかるからです。

基本的に駆動ユニットが壊れるという事はほとんどなく
よほど荒い乗り方や、メンテナンスをしないケースでなければ
破損に繋がるようなことはまずありません。
もしそのような壊し方をした場合でも
基本的に全損として新車購入になるケースが殆どです。

今回のケースは不具合によるもので
メーカー保証の対象となっているものです。

電動アシスト自転車は電気製品のようなものですから
アナログな自転車と違い、どうしても初期不良も
一定数はある
事は事実です。

当店のように、店頭で修理が可能なお店であれば
しっかりと対応することが出来ます
ので
修理の間、お乗り頂けない時間はわずかです。



駆動ユニットを外すまでには
いくつものパーツを分解する必要がありますが
そんなに難しい作業ではありません。



新しいユニットに交換できましたね。
手間がかかると言えば、戻す時の配線が面倒なくらいです。笑
このくらいの作業であれば、途中で別の仕事が入らなければ
だいたい30分程度で終わります。

私はこのような修理ができてこその自転車店だと思うのですが
ネットで買ったりアルバイトの量販店で購入されると
メーカーで保証しているものにも関わらず
色々と難癖をつけられて有償にさせられたり
送料がかかってしまったり
何日も乗れない時間ができてしまったりして
せっかくの保証が台無しになる可能性もあります。

自転車店は何をするところなのか?

修理ができてこその自転車店です。
売るだけで整備もアフターケアもしないような
ディーラーでクルマを買いますか?
アルバイトがやっているディーラーに車検を任せられますか?
買う時の金額が安いからと騙されてはいませんか?

修理が出来て初めて、自転車店です。
それをきちんと理解して、お店を選ぶ事をおすすめします。
posted by シンワ店長 at 13:12| 修理

2020年12月15日

曲げないで

電動自転車が普及したことで
スポーク折れの修理は圧倒的に増えましたが
折れたスポークを巻き付けてきてしまう方が結構多く
すぐに直るはずの簡単な修理が
大きな修理なってしまう事も少なくありません。



今回もこういう状況でスポーク交換となりました。
ここまで曲げてこなければ車輪も外す必要もなく
ニップルだけの交換で済んだのですが
曲がったスポークは使えなくなりますので
倍以上の料金になってしまいました






上の写真で確認できる様に
スポーク自体は折れていないんですね。

これは電動自転車が普及してから増えた
スポーク折れの最大の原因である
カギを開け忘れたままスタンドを上げてしまう
という事で起こる、うっかり破損です。



カギの当たった場所が曲がっていますね。
これを繰り返すことで折れてしまいます。
或いは子供を乗せた状態でやることで
一発で折れる事もあります。


この様にして折れたスポークを
他のスポークに巻き付けて
何事もなかったかのように走っている方がいます

我々から見ると非常に滑稽で



まさにこんな状況なのでやめてください。苦笑
家の柱が一本折れて放置している状態です。
何本も折れて取り返しのつかないことになる前に
修理することをおすすめします。

勿論、お店に持ってくるまでに
スポークは巻きつけないでくださいね。
使えるものが使えなくなります。
posted by シンワ店長 at 12:14| 修理

2020年12月04日

壊れた原因は何でしょう?

空気を入れないとタイヤが潰れます。



潰されたチューブは削れて穴が開き



更にタイヤの内側も削られ



そして潰されたタイヤはひび割れ
次のパンクを引き起こしやすくなります。

原因は100%、空気不足です。

100%回避できるパンク修理です。
これにより次に起こるタイヤ交換も
100%回避できます。

それでもあなたは、空気を入れずに乗りますか?
posted by シンワ店長 at 10:00| 修理

2020年11月29日

お願い、空気を入れて

空気を入れなければ、確実にパンクをします。



空気を入れなければ、確実にチューブが自壊します。





空気を入れなければ、確実にタイヤが壊れます。



空気を入れなければ、パンク修理祭りになります。
空気を入れなければ、タイヤ交換祭りになります。

空気を入れなければ、何倍ものお金がかかります

空気を・・

入れてください。
posted by シンワ店長 at 10:04| 修理

2020年11月28日

見えない所で差が出る

修理をしていると、なんだこりゃ?
という状況になることがあります。

明らかにおかしな状況というのは
大抵の場合、お客さんが作り出すわけではなく
前に修理を行ったお店や人が作り出しています。


今回はタイヤの内側のお話。

先日、車輪の組直しが多いという記事を書きましたが
車輪を組む際に張るスポークが
タイヤに刺さらない様にする為
車輪の内側にリムバンドや
リムテープ
というものが使われています


これがないと不意にパンクしてしまったりするので
必ず巻いておかなくてはいけない物なのですが
個人的にはリムバンドを推奨しています。
リムテープでもダメじゃないんですが
スポークが折れた際に、テープだと固着してしまい
ニップルを外すのに大変苦労してしまうんです。


ですので、作業の簡潔化という意味で
(※作業が簡単=工賃が下がるので安くできます)
リムバンドの方が優秀だと私は考えています。

さて、リムテープでもダメではないんですが・・



こういう下手くそな巻き方をされると
なんだこりゃ?となりますね。失笑



剥がしてもまた下から出てくるリムテープ。
いったい何回巻いたのよ・・

私はいつも、こういう意味不明な事を見るたびに
こういう事を平気でやるお店は確実に
そのパーツがどうして使われているのか
という事が理解できていない
んだと思うんです。

ちなみにこれは、ヨーカドーで修理したそうです。
後輪ローラーブレーキへのワイヤー通し位置も間違っていました

自転車の場合は特にそうですが
修理や整備が必須の道具であり
その都度パーツを外したりすることが前提になっていて
それを出来なくされたり、出来ない構造の物を見ると
ああ、素人がやったんだな
というのが丸わかりになる
んです。


ちなみにリムテープを重ねて貼ると
テープが経年変化で硬化した際に
重ね合わせた部分から反りかえって
チューブを傷つけてパンクさせる可能性があります。

リムバンドというものはゴムでできていますから





このように、勝手にフィットするんです。
簡単にずらしてニップルを外すことが可能ですし
タイヤが膨らめばチューブからの圧力で
車輪とフィットしますので基本的にずれません。
これでいいんです。こんな簡単なもので十分なんです。

しかも大体タイヤに付属しています。
別でパーツを用意したとしても数円程度。
タイヤを外す作業自体に
何千円も工賃を頂いているのですから
その程度なら込み込みでいい金額ですよね?

リムテープが絶対にダメだとは思いませんが
少なくとも、一般車にリムバンドは
ナンセンスだと私は思います。

リムテープを巻かれたお客さんは
次の修理がお金がかかる様になってしまう確率が
確実に上がってしまう
のです。最悪ですよね。

大型店や量販店など
自分でこういう作業をやらないお店の人には
一生わからない話でしょうけども。
posted by シンワ店長 at 17:54| 修理

2020年11月26日

スポークが折れる原因

この一週間で、車輪の組直しが4本、
スポークの一部差し換えの修理が4台と
かなり多くの車輪関係の修理をしました。

連日のようにやってくるスポーク折れの修理の大半は
電動自転車で、中でも子乗せ仕様が圧倒的に多い
です。



流石に一週間で4本の組直しは多いですが
実際に車輪の組直しやスポークの交換の修理は
近年電動自転車が普及し始めてから
圧倒的に増えた仕事の一つ
でもあります。

どうしてそんなに多くの修理がやってくるのかというと
乗り方に問題があるからです。

例えば子乗せ自転車の場合で多く見られるのが
今まで安い自転車を壊しながら乗っていた方が多い事。
いきなり15万の高級自転車を買ったところで
正しい乗り方が出来るはずがないという事が大きな原因
です。

1万円の自転車を、空気も入れず、点検もせず
3年程でガタガタにして、はい買い替え。


こんな乗り方はまともではありません。
誰よりもお金のかかる乗り方ですが
残念ながらこの様な乗り方の方が圧倒的に多いのも現実。

そんな乗り方をしていたら
そもそも普通の自転車より10キロ以上重く
子供を乗せて、毎日ハードに使う自転車が
壊れない方がおかしいですよね?


空気が入っていなければ、当然ながら
車輪にかかるダメージは大きくなります。
そして重量が多い自転車の車輪が受ける衝撃=ダメージは
一人で乗っている軽い普通車と比べたら
恐らく倍近く、それ以上になるかもしれません。

E = mc2で有名な、質量とエネルギーの法則ですね。

そして、子供乗せの電動自転車が普及し始めてから
お客さんの間で多く聞かれるのが

「若いお母さんの自転車が怖い」

という意見です。


昨今では共働きも当たり前になっている中で
更にはお子さんを預ける施設が分かれてしまう等
子育てにとっては厳しい環境の方も少なくありません。
時間に追われ、周りが見えておらず
楽に乗れる電動自転車をフルパワーですっ飛ばし
わき目も振らず猛進している光景は
普通に私もよく目にしております。


このような乗り方は、例えは悪いですが
高校生くらいの男の子が
力任せに滅茶苦茶な乗り方をして
ガタガタに壊す自転車と同じ状況
を生み出します。

当然、先に書いたように点検すらしておらず
油の切れたチェーンが悲鳴を上げていても
何も考えずしばき倒すようにがむしゃらにこぎ続けます


チェーン周りの修理も、子乗せ電動自転車の普及と
比例するように昨今では圧倒的に増えました。

これでは壊れて当然です。

ちなみにスポークが折れる方の特徴は以下の通りです
・空気が少ない状態で乗る
・基本的にスピードの出しすぎ
・スピードの出た状態で段差を上り下りする

・鍵を開け忘れて発車してしまう


空気の管理が出来ていないのは論外なので
あえてここでは触れませんが
スピードの出し過ぎは自覚のない方が多いです。
電動自転車はほぼフルパワーで常時走っていますから
平均的以上の速度で走っていても気づかないのは
仕方ないのですが、そうと言って片づけていい
という部分ではないと私は思います。

出来るからやってしまう、のは雑な扱いとしか言えません。
段差の上り下りもそうです。
電動のパワーでなければ、恐らくやりませんよね?
無茶をしている自覚を持って欲しいことろです。

鍵に関しては別の問題なのですが
これもとても多いケースですね。
注意一つ、意識一つで変えることが出来ます。

そしてこれらの中でもほとんどの方がやってしまっているのが
折れた状態で何も考えず乗り続けることです。

スポークがいきなり3本4本折れるという状況は
よほどでなければ想定できません。
つまり沢山折れて持ってくる方は
折れた状態で乗り続けてしまった事で
更に追加で何本も折った
という結果です。

上の写真の様になるまで気づかず乗り続けるのです。
これが無意識、無関心という恐ろしさです。

何も考えずにただ乗るだけの人は
当然、それだけで自転車が壊れる理由になる
のです。

定期的な点検をしていればもっと早く気づけたかもしれません。
こんなに折れる前なら数本の差し替えで済んだかもしれません。
ほったらかしておいた事が生んだ結果です。

乗ることの意識、物を扱うことの意識
これらがしっかりできない人が電動自転車に乗ると
圧倒的に壊れます。圧倒的にお金がかかります。

今まで安い自転車を「安物の自転車だから」という
勝手に決めつけた理由で壊してきた人は
ご自身の乗り方や管理方法を見つめ直さなければ
確実にこのような壊れ方をしてきます。


壊れる理由は安いからではなく
貴方の乗り方が安い=ヘタだから
です。

でもそれは意識一つで変えることが出来ます。
そもそも電動自転車は安い乗り物ではないんです。
高い乗り物だからこそ、そういう自覚をもって
大事にして欲しいと思います。

すぐに買い替えたくはないでしょう?
posted by シンワ店長 at 15:00| 修理

2020年11月16日

油は厳禁

修理でお預かりする際に、結構よくある事ですが
持ちこむ前に油を噴いてきてしまう方がいます。

基本的に自転車はあまり油をかける場所がないのですが
油をかければ動くと勘違いされている方がとても多く
しかも油の取り扱いを知らない方が
やたらとかけまくるってしまった影響

余計な手間がかかるケースが多々あります。

一般的に、いわゆる素人が油をかけた場合
想像以上に破損を招いているケースが多く
こちらも、別件で大きな修理になる旨を
お伝えする事がとても心苦しい時があります。


そして稀に驚くのが、お店でやられたケース・・。



ブレーキから音が鳴るので調整をお願いしたところ
油をかけらたそうです。衝撃的です。

ブレーキに油!!!
止まる装置に滑る処置!!


ありえませんね。

私も実際、たまにお客さんから
ブレーキに油をさして欲しいと言われる事はありますが
有り得ないのでしっかり説明して断ります。

厳禁ですから。



しっかり油が付いて色が変わってしまってますね。

ブレーキに付いた油の怖い所は
一度ついた油は基本的に取れないという事です。

これは、ブレーキ自体が吸収してしまう為です。
後輪のバンドブレーキも、皮のようなものを使っていて
そこに油が付着するともう取れません。


ですのでブレーキに油が付着したら
即交換という事になってしまいます。
今回の前輪ブレーキはシュー(ゴム)のみの交換でしたが
後輪のバンドブレーキ交換は5,000円くらいかかります。

お店でそんな事をされるなんて、信じられませんね。
posted by シンワ店長 at 18:22| 修理