2016年11月17日

BS展示会レポ 2016冬 その3

BS展示会レポート、その3です。

前回は新しく出たモデル
ビッケポーラーについて詳しくお伝えしましたが
今回はビッケシリーズについて書いていきます。



何の説明もなく、その1から「ビッケシリーズ」と書いていますが
アンジェリーノが廃止になったことで
前子乗せ搭載モデルが従来のビッケに統合して
子乗せ=ビッケという形に転換していくようですね。

余談ですが、今回ハイディツーの影かかなり薄かったです。
新型が出たにも関わらず、ほとんど話題にも上がりませんでした。

まずご紹介するのは6月の展示会でも話題だった
(私は法事でいけなかったのでお伝えできませんでしたが)
ビッケグリーという新しいスタイルの子乗せ自転車です。



ビッケグリーの最大の特徴はタイヤのサイズです。
輪に24、後輪を20インチというサイズにすることで
子供を乗せやすく、小さすぎない自転車を実現しています。

どちらかと言えばママ向けではなく、パパ向けでしょうか。

6月に先立って、パナソニックが22インチの子乗せタイプ
ギュット・ステージ・22というものをリリースし
未だに一ヵ月半待ちという大ヒットを記録していますが
やはりこちらも従来のものよりやや大きいサイズということで
男性ターゲットとして人気があるそうです。
(ただに”ステージ”というのは、働く女性から子育て、そしてその後への
ライフステージの移行に対応できることからのネーミングなんですけどね。笑)


ステージの人気を見る限りでは
私もここで何度か取り上げて話題にしている通り
今後は20インチよりこういったモデルの方が
ユーザーに求められる部分になるのではないか
と思っています。

さて、ビッケグリーでもうひとつ注目する点は
自社開発の電動アシスト「デュアルドライブ」採用という部分です。

ブリヂストンがヤマハに喧嘩を売ったあげく
仲たがいするほどにまでなってしまったわけですが
他社にない機能としてベルトシステムを採用している事が
ひとつの特徴といえるでしょう。

デュアルドライブとは、従来のセンターユニット
(ペダル部にモーターがある)だと
ベルトドライブが使えないために
モーターユニットを前輪に持っていくことで
全く新しいシステムを開発したものです。


デュアルドライブというネーミングですが
べつにモーターが二つあるわけではなく
前輪にドライブユニット、後輪は自力でこぐから
二つドライブがありますという意味です。


ベルト自転車のメリットはチェーンのように
たるんだり錆びたりということがなく
磨耗も10倍長持ちするという事です。

ちなみにカーボンベルトは
車のエンジン部に使われるものを採用しているらしいです。
それだけ強いものであるということですね。

また前輪モーターの特徴として
他社でも採用されているような充電しながらの走行
独自開発したモーターブレーキ
(エンジンブレーキのようなもの)
があることも大きな特徴です。


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ここからは私の本当に私的な意見です。
あくまで参考程度にしてください。

サイクルショップシンワのある小金井前原町は
坂の下にある土地で、駅や繁華街、近隣の市へ行くためには
必ず坂を上らないといけないすり鉢状の場所です。

そのため、販売車のほとんどがギヤつきで
かなり初期の頃から電動アシストも取り扱ってきました。

その中で、ベルトの自転車も多く販売してきたのですが
実はベルトの自転車を、この急坂の多い街で使うと
ベルトがスリップするようになってしまうという事例が
結構な割合で起こっているのです


これは、各メーカーの方々にお話をしても
皆一同に「そんなはずはない」というのですが
実際に乗っていただいてデータとして確実にあるのです。


勿論、極端な土地ですから
単純に小金井の坂下に、向かないだけだとは思います。
平坦な土地に住んでいる方にとっては
何も問題なく乗れるとは思います。


ですから、サイクルショップシンワでは
このデュアルドライブは、発表された当初から
一切取り扱うつもりがありません。
状、他のアシスト自転車でも十分機能しますし
これでなくてはいけない理由がないからです。


また、前輪モーターに関しても他社の展示会で
回生充電はほとんど意味がないという話を
直接、技術開発の方に伺ったことがあります。


これは私の持論ですが、沢山ブレーキをするということは
それだけ下り坂=上り坂ということですから
いずれかの片道で普通以上のパワーを必要とするわけですね。
仕様エネルギーを回復エネルギーが上回ることはないはずなので
結局再生能力はそれほどアテにならないと思っています。

ですから、パナソニック製の回生充電タイプも
一度も販売したことがありません。

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ビッケグリーはデザイン的にも素晴らしいと思います
いわゆる”ただのママチャリ”から脱却した
おしゃれな自転車として、若い世代にも
共感してもらえるモデルだと思います。

ただ、サイクルショップシンワでは薦めません。

あとスマートコントロールブレーキですしね。


さて、ビッケシリーズですが
最後のひとつ、ビッケモブのご紹介です。

ビッケモブは、従来のビッケです。



ビッケj、ビッケmと共に
モブもアシストモデルと一般車モデルが
従来通りラインナップされています。

ちなみにこちらも従来通りですが
スマートコントロールブレーキ採用です。

ヤマハの新しいPass Babbyはブリヂストン製ではないので
ツーピボットブレーキになります。
安全性やメンテナンスの頻度が段違いに良いです。


何度も書きますが、
スマートコントロールブレーキは欠陥品です。

なお、前回の記事で少し触れましたがモブに関しては従来品
つまりヤマハ製のバッテリーシステムを採用していますが
スイッチやバッテリーは、先日発表された
ヤマハの新型のものとは異なるものとなります。

ここで少しまとめますと、ビッケシリーズといいながら

ポーラー:パナソニック製2015バッテリーシステム
グリー:ブリヂストン製デュアルドライブシステム
モブ:ヤマハ製2016バッテリーシステム


という、何だかよく解らないことになっています。

今回、最も大々的に打ち出した発表が
この体たらく(あえて書きます)ですから
迷走っぷりに拍車をかけたことを露呈しただけかなというのは
きっと私個人の印象だけではないでしょう。


その4へ続く。
posted by シンワ店長 at 14:50| BS展示会

BS展示会レポ 2016冬 その2

BS展示会レポート、その2です。

今回はアンジェリーノから子乗せシステムを受け継いだ
ビッケポーラーについて詳しくお伝えしていきます。



さて、ビッケポーラーですが
パナソニック製モーターや
バッテリーシステムであることはさておき
ユーザー視点で何が変わったかといえば
やはり一番大きいのは、前部チャイルドシートでしょう。



従来の形状とは全く違う、新しいものとなっております。
見た感じもシンプルで、軽量化もされていて
これについては「やっと」良くなったという印象です。

正直従来のものは組み立ても大変なくらいパーツが多く
そのため重量も重たくなっていたり
無駄な機能がついていた
ために
個人的には好きではありませんでした。

パナソニックが昨年から採用しているものを見れば
その違いは一目瞭然ですが
今回はそれにかなり近づいたと言えるでしょう。

デザインは近未来的というか
やわらかいイメージを打ち出しているにしては
宇宙船的なデザインなので、賛否はあるかもしれません。



全体的に「片手で操作できる」ことを重視した設計のようで
ヘッドレストやフットレストのスライド、グリップバーも
片手で操作できる機構を取り入れたようです。

ただ、個人的にはちょっと硬いイメージがあったので
特にフットレストは「これ本当に5段階に片手で微調整できるかな?」
という感じでした。
今後改良されることを願います。


さて、チャイルドシートですが、ビッケシリーズということで
とても残念なのがクッションが別売りという事です。


「そのままではすぐ使えない」

価格設定としては、従来のアンジェリーノの価格よりやや安く
クッションを含めて同等の価格になるようにしてある
そうですが
クッション別売りというのは実はユーザーにとって
不便な点になりかねない
ので、ある意味不満ではあります。

店頭展示する商品が、すぐにお渡しできる状態にするためには
私たちが任意でクッションを選んで展示することになりますが
ユーザーの方が欲しい色ではなかった場合
改めてその部分だけ注文となると、お待たせさせてしまいます。
しかし私たちがクッションだけ在庫を抱えるわけにも行かず
また、ピーク時の注文だと一ヶ月在庫待ちとなる恐れもあります。


ビッケシリーズは個人的にデザインは好きなのですが
チャイルドシートのこの酷い仕様によって
”売れるものも売れない”という事実もあります。

元々、専用チャイルドシートしか取り付けられない上に
そのチャイルドシートがクッション別売りで
他社のチャイルドシートより高い価格設定
だからです。

従来のbikkeシリーズでも、チャイルドシートだけでも
前部チャイルドシートで定価12,980円にクッションが+5,060円で
合計すると前のチャイルドシートだけで2万円近い出費になります。
さらに後ろでも2万円ほどかかりますので
前後で乗せようとすると4万の出費がユーザーにかかってきます。

たとえばOGKなどですと、前部で12,000円以内
後部だとチョイスによれば10,000円以下で十分収まります。
BS製のハイバックスタイルの後部チャイルドシートでも
9,800円ほどでつけられます。

ビッケシリーズの最大の魅力はカスタマイズ性ですが
本来変更可能な部分にまで縛りをつけて販売するやり方は
正直、賢いとは思えませんし
実際この当りは、同じ車体を使っていた
ヤマハのPAS Babbyが人気な理由にもなっていました。

(後部チャイルドシートが自由に変更できるため)

ちなみにビッケポーラーの後部チャイルドシートは
従来のものとは別の専用品ができるようなので
従来のビッケからの取り付け替えは出来ないと思われます。
(※正式な情報が入り次第改めてお伝えします。)


チャイルドシート以外にも目を向けてみましょう。



フレーム、モーターユニットを別のメーカーにした為
一から設計し直すことで細かい部分が良くなりました。
低床フレームが一般的となりましたが
やはり跨ぎやすさは低い方が断然いいですね。
アンジェリーノプティットと比べて38mm低いそうです。

あと地味にワイヤーフックが使えるのではないかと期待しています。

これに関しては他社も外れることが多かったので
チャイルドシート依存ではなくハンドルバー依存のクリップは
他社のものにも流用できると思うので
補修パーツとして活躍してくれそうな気がします。


ブレーキは残念ながら相変わらず
スマートコントロールブレーキを採用しています。




もう本当に、これさえなければ十分
ギュットシリーズに対抗できると思う
だけに
非常に勿体無い部分ですね・・・

いい加減やめてくれませんか?
この欠陥商品を使うの。


欠陥商品といえばこちらも改良されないままですね。



パナソニック製品で採用されている”くるピタ”システムは
スタンドロックと連動させた”スタピタ”として非常に優秀で
固定した後にハンドルを動かしても
ロック機能自体の損傷が一切ない
というものですが
ブリヂストンのハンドルロックは動かすと損傷を与えてしまいます。
つまり動かすほどに壊れていき、最後は効かなくなります。

特に駐輪場などで移動させられた際に
知らない人に動かされてしまって
知らない間に破損というケースがほとんどです。

単純にくるピタを採用したらいいんじゃないですか?
スマートコントロールブレーキしかりですが
こういう無駄な自己満足のこだわりが
ユーザーに見えない部分で負担をかけていることに
気づけないようではブリヂストンの技術開発部門も
その技術レベルは、たかが知れています。


一度乗ってみたらいいんですよ、パナソニックのギュットに。
机上の空論で設計するからこういう粗末なものになるんです。




バッテリーは前述のとおりパナソニック製です。
バッテリーシステムは2015年までのモデルで主力だったものであり
パナソニックの現行のバッテリーシステムより劣ります。
写真を取り忘れましたが、スイッチパネルも
昨年までのモデルのものを流用していますので
(一応2016モデルにも一部はまだ採用されています)
いわゆる型落ち製品となっています。

隠してもバレますからね。先に書きますよ。

同じ製品を作ってるメーカーから供給されるんですから
メインで使ってるものなんて供給してくれるはずがないんです。

後に書きますが、従来のビッケも、ヤマハは新型をリリースしましたが
ブリヂストンは旧スイッチを使うことになっています。

つまり最新モデルですが、中身は最新型ではないんです。

それでもセールスの話だと
「パワーがぜんぜん違う、パナソニック凄い」
というくらいですから、まあパナソニック様々ですね。

・・それって敗北宣言なんですけどね。

最後に、ひとつ気になったのは後輪のハブでした。



内装3段ハブということ自体は従来製品と変わらないのですが
”強いモーター”という話からピンと来たのは
新たしいユニットがパナソニックで採用されている
パワーユニットではないかということです。

パナソニックの場合このパワーユニット搭載のものは
強化ハブを採用しているのですが
一般的なハブをつけたビッケポーラーの
強度が保てるのかという問題が出てくる
ため、やや心配ですね。

なお、ビッケシリーズとの統合に伴い
26インチサイズの子乗せは廃止となったようです。
結構需要あると思うんですけどね・・

以上、長くなりましたが
その2ではビッケポーラーについて詳しくお伝えしました。

その3へ続く。
posted by シンワ店長 at 13:47| BS展示会

BS展示会レポ 2016冬 その1

11月16日の水曜日に都内で行われた
ブリヂストンの展示会に行ってきました。



この発表会に先立ってヤマハから発表された
新たな電動アシストモデルのフレームが
ブリヂストン供給ではなくなった
ことで
(ジャイアント製になるそうです・・そこも微妙ですね)
ついにヤマハとブリヂストンの決別という
決定打が打たれたことを知り
個人的には、ある意味興味・関心の強い発表会でした。

ヤマハとの共同開発がなくなるブリヂストンが
今後の方向性として、どうしていくのか、どうしたいのか。
今回はそのあたりの展望も含めてレポートしていきます。

今回の発表会、来年モデルにおいて
おそらく多くの皆さまが驚くことは
アンジェリーノというブランドがなくなったことでしょう。



とはいえ、ご覧のとおり、ビッケシリーズに統合され
子乗せ電動アシストというもの自体は継続します。

見た感じもほとんど差はありません。
大きく変わったのはバッテリーシステムと
前部チャイルドシートの形くらい
でしょうか。

個人的な意見ですが、電動アシスト自転車が
今のように当たり前になったきっかけを作ったのが
2009年の法改正と共に登場した
新たなアンジェリーノアシスタだと思っています。

勿論その前からアンジェリーノ自体はありましたが
前後子乗せ対応電動アシスト自転車として
爆発的といっていいほどのヒットを飛ばし
それまで、高齢者向けのイメージだった電動自転車を
一躍、若いママ世代のマストアイテムに位置づけました。

そのアンジェリーノシリーズを撤廃したことは
ブリヂストンにとって大きな転換期だと私は思います。
これまでヤマハのモーターを採用し
二人三脚で発展してきたものを、ここで一度壊したわけです。


そして新たに登場したビッケポーラーというこのモデルは
パナソニック製のバッテリーシステムを採用しました。

自転車業界の中でツートップといえる
ブリヂストンとパナソニックですが
ブリヂストンがパナソニックのシステムを使うのです。

元々、ヤマハと共同で開発していたところで
自分たちでも作れると言い出し
デュアルドライブシステムを開発し
ヤマハに喧嘩を売ったあげく
結局子乗せ自転車を独自で開発できず
見限られた後に、ライバル会社から供給してもらう。


これを迷走といわず
何といいましょうか。


ユーザー視点で言えば、最終的によいものができれば
中身が何であろうと構わないとは思います。
しかし、一流メーカーとして、ブランドとしてどうなんでしょう?

正直、昨今は一般車ですらユーザーのニーズに
十分に応えられているとは言えず
ユーザーのメーカー離れがかなり増えている現状です。


独自の電動の開発に力を入れすぎて
自転車のトップブランドとしての地位が
本当に揺らいできている現状です。

こんな迷走をするくらいならいっそ
デュアルドライブなんか止めて、電動事業から撤退して
その予算すべてを一般車につぎ込んで
本当によい自転車を開発してもらいたいとすら思います。


かつてパナソニックがそうしたように
一般車を切り捨てて、渾身の電動アシストを作るというような
役割分担というか、住み分けがあってもいいと私は思います。


さて、レポートと言いながら
珍しく写真がほとんどでないまま
私の想いだけを載せて、ひとまずその1を締めたいと思います。

その2からは新商品の写真や解説をつけてお送りします。
posted by シンワ店長 at 13:46| BS展示会

2016年11月05日

小言

今日は一般の方とは、あまり関係ないお話でも。

毎月、メーカーからの請求書と同時に
セール情報などが入った封書が届きます。

サイクルショップシンワでの取り扱いメーカーとして
パナソニック、ブリヂストンは今くらいに揃う訳ですが
各社、開封してみるといろいろと思うことがあります。

とくにブリヂストンの印刷物はかなり思うことがあったので
今回記事にしてみようかと思いました。

昨今では自転車の価格が異常というほど値上がりしており
その先頭に立って値上げをしているのが
ブリヂストンだと私は思っています。
一番大きなメーカーが指標になりますので
そういうメーカーが業界全体に与える影響は大きいです。

たとえば企業として業績を上げるためには
売り上げを伸ばすことが大事ですが
売り上げが伸びても利益などが少なければ意味がありません。
そこでコストカットということが出てきますが
余計なところにお金をかけていたら
いくら値段を上げても、売れたところで利益は減ります。

ブリヂストンと、パナソニックの請求書の封を見と
ブリヂストンはしっかりした紙を使い両面印刷で
何枚もセール情報が入っています。

パナソニックは基本、単色印刷で普通紙を使っています。

実は印刷物っていうのはかなりお金がかかるもので
たとえば音楽CDを作る時に、プラケースの価格より
印刷物の方がはるかに高かったりします。

しかも今月の情報は、力を入れたのか解りませんが
かなりの枚数でさらに紙や印刷の質も上がっていました。

相当儲かってるんですね。

どのメーカーの方と話していても
業界自体がいまかなり低迷している時期で
売り上げはどのメーカーも落ちていて
価格は高騰していて、売れないと嘆いています。
勿論ブリヂストンのセールスの方も例外ではなく
高すぎて売れないと嘆いています。

そんな中で、この印刷物。

いやあ、儲かってるんですね。
びっくりしますよほんと。

個人店の一店主が言うことじゃないですが
もうちょっと経営体質を変えたほうがいいですね。
自分の利益を最優先にして価格を決めるから
ユーザーの求めているものとかけ離れたものができるんです。
結果的に売れない。売れないから値上げする。また売れない。

それで高級印刷物を刷ってるんですから
企業としての頭の悪さが垣間見えます。

数年前からブリヂストンのこういう”体質”は
かなり指摘をしていますが
胡坐をかいている状況はまだまだ続いているようです。

数年前、パナソニックは身を切る改革をしました。
一時期は対応が遅れて大変でしたが
良い人材がしっかり残った為、
無駄を省いて良い製品を作り続けています。
特に、ブランドを背負っているという自覚が
ブリヂストンに比べるとはるかに感じられます。

ブリヂストンも、ユーザー視点でのものづくりを
もう一度見直してもらえたらと願っています。
posted by シンワ店長 at 10:46| 日記

2016年11月01日

ぶつけすぎ



ここ一週間で交換したフロントフォークです。

フォーク交換は一ヶ月で4本でも多いほうです
一週間で4本というのは、かなり異常なことです。

しかも恐ろしいのは、自覚があって(事故にあって)
持ってきた方がこのうち一人だけだった
ことです。

他の3本は、別の修理に来られたり
何かおかしい気がするということでお店に着たら
フォークが曲がっていることが発覚しました。

そして、話を聞いていくと
だいぶ前に転んだりぶつけたりした
という自覚があったにも関わらず
皆さんそのまま乗っていました。


多くの方が認識が甘いと思うのですが
自転車で、何かにぶつかったときは
立派な交通事故なんです。
単独であろうと、壁でも電柱でも木でも
それは立派な交通事故なんです。


しかも正面衝突した場合は
ほぼ100%フロントフォークか前輪が曲がります。
ぶつかっているのですから、物理的に変化がないはずがありません。

走れるからそのまま乗ってしまう方がほとんどですが
それは事故車であり、整備不良車であり、道路交通法違反です。


転んだ時でも、同じようなことが起こる可能性があります。
むしろ自転車は横からの衝撃の方が弱いのです。

ぶつかったり、激しく転んだ時は
必ずどこかしらおかしくなるはずなので
そのまま乗ることが一番危険です。

なるべく早めに、お店に点検に持って行きましょう。

1万円くらいかかるかもしれませんが
あなたの命の重さと比べたら
たいしたことはない金額です。
posted by シンワ店長 at 00:00| 修理

2016年10月30日

テープで止めないで

よく、パーツが外れたのに
テープで止めてそのまま乗っている人がいます。



お店に持ってくる間だけ引っ張ってくる間だけ
応急で、絡んだりするのを防ぐためならいいのですが
このまま乗っている人が結構いるので
恐ろしくて目を疑うことがよくあります。



折れてますから。

パーツが折れるということはどういうことなのか
よく考えてから乗ってほしいものです。


たとえばこのケースだと
前輪のカゴ足が折れたわけですが
折れたということは支えが効きません。
反対側だけで支えている状況ですから
確実に反対側も折れてしまいます。




このように、ネジ止めする部分だけ薄くなっていますから
ここに負荷がかかって、折れてしまいます。

しかも前輪のパーツが外れることは
命の危険に関わる大問題なのです。


前輪にロックがかかると
自転車が180度回転してしまう可能性があり
搭乗者は数メートル前に飛んでいきます。


想像してみてください。

下り坂でスピードが出ているときにそうなったら。

まるでスキーのジャンプになります。
K点超えも夢ではありませんね。

・・私は超えたくありませんが。


さて、もうひとつ、頭に入れてほしいことがあります。
それは、このパーツ、鉄のパーツが
いきなり折れるはずがないということです。

必ず原因があります。



カゴです。

カゴを支えているパーツが折れるということで
原因は大体その本体であるカゴにあります。

ネジの周りの部分が底抜けになってしまっていますね。
下から見てみましょう。



完全に外れて浮いています。

この状態では荷物を載せなくても
カゴがガタガタと余計に揺れることになりますから
当然、先の写真でわかるように
一番薄い部分が左右に動かされれば
簡単に折れてしまいますね。

カゴが壊れているのに平気で乗っている人をよく見ますが
私には自殺行為にしか見えないんです。

たかだがカゴくらいとか思ってるんでしょうが
たかだかカゴくらいで大怪我したらただの馬鹿ですね。

いらないパーツなんてひとつもありません。
「たかだかカゴのたかだかネジひとつ外れたくらい」
そういう気持ちで乗っている人が
このように足が折れてもさらにテープで止めて
街中を乗り回しているんですよ。
恐ろしいですね。事故なんて減るわけありません。

家の柱が折れて、テープで止める人がいますかね?
車のサスペンションが折れて、テープで止める人がいますかね?


直るはずないんですよ。

テープで止めて直るなら
パーツは全部テープで止めて
くっつけているはずです。


それなら自転車屋さんなんて要らないです。

異常を異常だと思わない
その思考が異常だと気づいてください。


特別難しくない、子供でもわかる簡単な話なんです。
常識的に、考えてもらいたいものです。


修理完了
posted by シンワ店長 at 13:59| 修理

2016年10月29日

ギュットステージ緊急入荷!

6月の発売より大人気で常時欠品中の
パナソニック製・子乗せ電動アシスト自転車
ギュット・ステージ・22が
1台ですが、緊急入荷いたしました!




サイクルショップシンワでも今年一番注目した自転車
(まだ10月で一年終わってないんですけどね。笑)
22インチに着目したパナソニックは凄いと思わず唸りました。

後を追うように、ブリヂストンからも
新型のbikkeが22インチというサイズを採用しており
間違いなく今後のトレンドになるのではないかと思っています。

さてそんなギュット・ステージ・22ですが
入荷したカラーはマットカーキです。
売れ筋人気上位のカラーですので
次に入ってくるのがいつになるかは全く解りません。

ちなみに6月上旬に注文された方の納品が8月末
8月中頃に注文された方のものが
本日ようやく入荷した
ところです。
2ヶ月待ちくらいは当たり前だと思ってください。。

思わぬタイミングでの念願の店頭在庫に
ワタクシ、歓喜しております!笑

早い者勝ちですよ〜

なお、ギュット・ステージ・22は
年末にモデルチェンジをしませんので、現在行っております
ビビDX&ギュットシリーズのセールは対象外です。
posted by シンワ店長 at 14:43| お知らせ

2016年10月28日

違法電動アシスト

警察庁より、違法電動アシスト自転車についての公表がありました。

道路交通法の基準に適合しない
「電動アシスト自転車」と称する製品について
こちら PDF

だいぶ前ですが、AIRBIKE(エアバイク)という製品が
自動走行機能を持っていることで
(ハンドルをひねると勝手に走る、要するにバイクです)
完全に違反であることを書いたことがあります。

このメーカーは主にネットなどで販売されており
当店でも、持ち込まれたケースがありましたが
違法自転車なのでお断りしたことがあります。

電動アシスト自転車は、道路交通法で
アシスト比率が指定されており
その比率を超えるものは違法となります。

このような自転車は「ミニバイク」の扱いとなり
ヘルメット着用のうえ、方向指示機
ナンバープレート、バックミラーをつける必要があります。
一方通行も勿論通行不可ですし
当然ながら原付免許が必要になります。


つまりアシスト比率を超えている自転車に乗ると
道路交通法に違反し、上記の諸々の違反で捕まります。

よく、ユーザーの方から

「じゃあ何で売ってんだよ」
「販売してるんだから平気でしょ」

という声を聞いたり見たりしますが
そういう方は、頭の中がお花畑なんでしょうね。

テレビでやってたら全部間違ってない
量販店で売ってるんだから大丈夫だ


こういう人が増えてきていて世の中気持ち悪いのですが
自分の頭で考えられなくなったらおしまいです。

そういう人たちに漬け込むのが
こういう頭の悪い業者のやることです。
お金さえもらえれば何でもいいんです。

私の経験上の話ですが
お客さんのお話を伺ってみるとたいてい
ネットで買った場合はほとんど
泣き寝入りをしています。


メーカーのいいものを買っても
不具合などで送り返す事ができず
自己負担で大きな出費になったり
どうでもいいメーカーの
どうでもいい商品の場合

「安かったから」

と片付けてしまうケースがほとんどです。

4万くらい払ってると思うんですけどね・・

ちなみに今回、このエアバイク以外にも
違反となったものは沢山あります。

ハッキリ書かせていただきますと
電動アシスト自転車のモーターを
生産しているメーカーであるパナソニック、ヤマハと
そこから供給を受けて生産・販売している
ブリヂストン、ミヤタ、丸石以外の
電動アシスト自転車は、完全にお金の無駄遣いになります。


なぜなら、安く買っても、ろくでもないものしかないので
数万払った上に最後に10万払わないと
まともなものを手に入れられなくなるからです。

普通にメーカーのものを買うのに比べて
1.5倍は無駄遣いをします。



昨今、自転車は、なめられています。

特に右肩上がりの急成長を遂げた
電動アシスト自転車は狙いどころで
わけのわからないメーカーがこぞって参戦して
儲けることだけを考えて
、売り逃げしており
買ったあとにバッテリーがなくなっても
メーカーがなかったとか
20年前の仕組みを未だに使っていて

笑ってしまうくらい酷い商品だったりとか
そういうあまりに酷いものばかりです。

そしてそれはまた、ユーザーが無知であることが
そういう業者を助長しているのも事実で
逆に、せっかく国内の大手メーカー品を買ったのに
使い方すら教わらずに売りつけられて
いい加減な使い方で壊す方も非常に増えています。
(特に増税前に大型店で急いで買った方に多いです)

まずはユーザーの方々がしっかりと知識を身につけ
大前提として、安易に安いものに手を出さないとか
自転車店ではない大型店で購入しない
ネットでは買わないなどが常識的にならなければ
目の前の金額に踊らされ続ける
今の状況は変わらないでしょう。

意味不明なメーカーのものは
一般的なパーツを使っていないものが多く
普通の修理すら不可能なものも沢山あります

女性に人気の?「ノイズバイク」ですら
現在はヤマハから供給を受けていますが
無茶苦茶な商品を販売していたために
タイヤ交換すらまともにできずに
2年くらいで乗り捨てた方を多く見ています。


おもちゃじゃないんです。

命を乗せるものとして
もう少し、考えて購入してもらいたいものです。


【10/29追記】
電動アシスト自転車の7製品に基準違反
ペダル踏力の最大630倍で補助
http://blogs.yahoo.co.jp/zitensyaya/47739728.html
posted by シンワ店長 at 10:40| 日記

2016年10月18日

信じがたい

TSマークが切れたので点検してほしいという方が来店されました。
一年前に点検してから一度も来ないで
保険が切れたから点検をという方は少なくありません。

ハッキリいって、こういう方は、残念な方々です。

保険に入っていればもう安心
何が起きても全部保険がおりる


なんて思っているんでしょうね。
お花畑過ぎて笑う気にもなりません。

一年も乗り回してて一度も点検もしてないなら
どこかおかしかったらその時点で保険なんておりません。
常識的に考えればわかることです。


さて。

本日の方はそんなレベルじゃないんです。
まずスポークが折れて車輪が曲がっていましたので
一度お預かりしないとすぐには直らないと伝えたところ

「明日使うから乗れないと困る」

と言われました。

明日、貴方に何があったとしても
この時間からでは明日乗ることはできません。
明日は休みなので明後日以降になります。

とお伝えしました。
定休日の都合上仕方がないことなのですが

「でも乗るから困るから持って帰る」ですって・・

唖然としますね。

まず整備不良だということを理解できないんでしょうね。
予定じゃないんです、道路を走っちゃいけないんです。
ドクターストップみたいなもんです。
しかしいくら伝えても無理でした。日本語が通じないみたいです。
70代くらいの女性ですよ。日本は世も末ですね。

何がびっくりって、保険の点検に来たんですよこの人。
保険に入るということは、整備ができていなければ無理ですよね?
そもそも整備をしに来たのにも関わらず
「私は整備不良で乗り回します!」
っていう宣言を高らかにしちゃいましたよと。


貴方みたいな人が居るから
多くの人に迷惑がかかるんです
貴方みたいな人が事故を起こすんです
そして貴方みたいに乗るから
数千万とかいう賠償金を請求されるんです


そう伝えたら

「覚悟して乗ります」

ですって。

もう呆れてものも言えません。
何の覚悟が出きてるというのでしょう?

あんたの覚悟なんてどうでもいいんだよ
ぶつけられる側はなにも覚悟しないまま
あんたに人生終わらされるんだよ!



そこまで伝えても
乗るといって帰りました。


もう、頭がおかしい人なんだと思うことにしました。
こういうことが解らないで
いい歳して乗り回す人間が居ること自体
理解不能ですが、とにかく憤りを感じますね。

事故なんて減るわけないじゃないですか
posted by シンワ店長 at 17:15| 日記

2016年10月17日

大体、出来てない

最近はインターネットの普及などもあって
自分で調べて自分で直そうとする片が増えていますが
ほとんどの方が、出来ていないと私は思います。

これは別に
「お店に来てください」「お店にお金を落としてください」
って言うわけではなく、逆に出来なくて余計にお金がかかって
時間も汚した手もすべて無駄になる方が沢山居る
ので
「お店に来たほうが早いし安いですよ」
という意味をこめて、お伝えしております。

自分でいじりたい理由はわかります
そのほうが安いから。
大体そう思ってみんな自分でやるんですが
元に戻せていない、戻せても締め付けが甘すぎ
こういうケースが大半です。

特に締め付けが甘い自転車は
走行中に崩壊する可能性もありとても危険です。


インターネットの情報をアテにする程度の方は
そもそもやってはいけません。
目で見た情報だけでは、修理は出来ないからです。

インターネットで寿司の握り方を見て
おいしい寿司が握れると思いますか?
そのくらいの差があります。
見た目が同じでも、中身は全く違います。

そして一番危険なのは、
自分でやろうとする方の考え方
だと私は思っています。
そういう方の「出来る」というのは
ちゃんと出来上がることと比べると本当に
子供の遊び程度のレベルですから
特に自転車という、生身で乗り
公道を走る乗り物としてそれをやられたら
無法地帯になってしまいます。

多少おかしくても、安いし乗れるから

みたいな考えで乗っている人が事故を起こします
不特定多数の人に迷惑をかける可能性があるわけで
そもそも完全に整備不良として違法であるのですが
常時無差別殺傷未遂を
起こしているようなものです。


そういう自覚がない人が多いんですね。
それは、自分でいじる方が壊して持ってきた際に
なぜ危険なのかを説くのですが
「でも」とか「それは」とかいう言葉が先に返ってきて
決して自分の非を認めようとしない方が多い
からです。
こういう方が、一番たちが悪いです。

説明してても「伝わってないな」とか
「ダメだこの人、話が通じてない」と感じるんです。

なので、ここでこう書いても
そういう人はやってしまうんでしょうから
意味がないのかもしれませんが・・

とにかく、自分でやろうと思わないでください。
そういう人が周りに居たら
危険だということを伝えてもらいたいです。

日曜日にご主人が直したという自転車がおかしくて
月曜日にこっそり奥様が持ち込まれるケースは
決して少なくないのです。


出来ることなら全部タダで直してあげられたら
それが一番だと思いますが、私も仕事でやっていますから
生活のために、相場程度の料金はどうしても頂く事になります。
それは仕方のないことなんです。

だからこそ、まとめて出来る作業のときは
工賃としての料金を重ねずに安くひとつにまとめていますし
大きな修理の際には、パーツ単位で割引をしています。
(最近はあさひやサイクルスポット、ヨーカドー等
全ての修理に工賃を二重三重に乗せて
高額請求するお店が増えていますね。)


でも修理って、値段じゃないんですよ。
手を抜いて、安くするって思うことは
自分の命を、家族の命を
安く済ませようと思っているのと同じです。


周りの方のためにも
自分で修理は、やらないでほしいです。
posted by シンワ店長 at 11:52| 修理