2016年12月19日

パナソニック展示会レポ 2016冬 その3

パナソニック展示会レポート、その3です。
新モデルについてここからお伝えしていきます。


<ビビ・EX>

バッテリーが20Ahになり業界最大容量モデルとなりました。
(※2016年モデルまでは回生充電タイプが17.6Ahでしたが
2017年モデルでは回生がそのままで、EXの容量が上がりました。)


正直に申し上げますと、20Ahもいるのか!?と思いますが
この2017年モデルで素晴らしいと思ったことは
2016年モデルの16Ahから容量が上がったにもかかわらず
価格が変わらず、据え置きで137,000円(税別)という事
です。
普通、1,000〜3,000円くらいは上がっても不思議ではないのです。

ちなみにサイクルショップシンワでは、
このEXというモデルは、ヘルパーの方など
ごく一部の方が乗られておりますが
従来、バッテリー容量がDXなどでは足りないので
「仕方なく一番大きいEXで」というケースがほとんどです。
つまり、年間通して台数はあまり出ません^^;

要するに、たとえば一般の主婦の方や
家から駅まで1-2キロ通勤程度の距離の方には
これほどの容量は必要ないかと思います。

よく、電動アシスト車をネットとか量販店で買った方が
「どうせ買うならって思って一番高いのを買った」
という話を聞くのですが、電動アシスト自転車の場合
その価格の理由のほとんどが、バッテリー容量にあるため
無理に一番高いものを買えばいいというものではないのです。


自分が走行する距離や、使用頻度を考えて
1回の充電で、一週間〜10は最低もつものであれば
十分に使えるはずですので
これからご購入をご検討の方は
その辺りを考えて選んで頂ければ
無理なく、ぴったりのものを
手に入れることが出来るのではないかと思います。

ちなみにEXの最大の特徴は、他のモデルより力の強い
らくらくドライブユニットを搭載していること

確かに、ここには”より良いもの”がついております。


では次に、一般の方に最もお奨めすべき
(価格・容量的にマッチし易いと思われるため)
電動アシスト自転車のご紹介です。


<ビビ・DX>

ビビ・DXは従来どおり、2017年も
最もスタンダードな商品となるでしょう。
バッテリー容量が12Ahから、16Ahに大幅アップ
走行距離もかなり伸びました。

ここでも、くどいようですが
こんなにいるか?と思うくらい
十分すぎる容量になりました!

しかし

私は今年はこのDXに対して
厳しい評価をせざるを得ません。
なぜなら、最大の理由は価格の大幅上昇です。

従来の税別109,000円から、税別114,000円と
なんと5,000円も値上がりしてしまうのです

昨今、電動アシスト自転車が普及している中で
検討している方に多く聞かれる質問が

「最近色々出てるけど、そろそろ安くなりました?」

です。

これは以前からご説明していることなのですが
電動アシスト自転車は年々進化し続けており
今年もバッテリー容量が大幅に増えるなど
なかなか落ち着くところがありませんが

たとえば2017年モデルを見ても
2016年で最大容量であった16Ah搭載のEXを購入しようとすると
税別137,000円だったものに対して
2017年では、16Ahに生まれ変わった、EXの一つ下の
DXというモデルを税別114,000円で買えてしまうのです。


つまり、DXの価格だけを見比べれば
2016→2017年で5,000円も上がって
しまっていて
むしろ高くなっていると言うしかないのですが
相対的に見て、高いのか?と言われると
むしろ安くなっているわけです。


勿論、EXにはアシスト力が強いモーターを採用していますから
単純にバッテリーだけで2万の差は埋まりませんが。

何が言いたいのかと言いますと
要するに、電動アシスト自転車は安くなることは
今のところあまり無い
ということです。
昨年のトップモデルが、レギュラーモデルに
トラックダウンされるので、品質が上がった分
値段がほぼ同等でグレードアップして出てくるわけですね。

毎年のことですが、安くはなりませんが
性能はどんどん上がっていっています。
5-6年前のDXと見比べると、笑ってしまうくらい性能が違います。

それでも

私はこの税別定価で11万円を超えたことは
かなりの懸念を持っています。

上記のように、ユーザーの方が一番心配する点は
購入時の価格
であるからです。

少し前までは「大体10万円くらいです」と言っていたものが
「11万ちょっとくらいになります」と言うことで
お客さんの反応を見ていても
かなり抵抗が出てきているのは間違いありません。

「10万位するからもう少し待てば安くなる」と思っていた方が
翌年お店に来て11万と言われたら、それは驚きますよね。
もしかしたら、再来年は12万かもしれません。

いやーさすがアベノミクスですね。

まあ、無能な政治屋の話はどうでもいいとして
良いものを作ることは素晴らしいと思います。
業界を牽引するメーカーとして最大容量を出してくることも
全く間違ったことだとは思いません。

しかし

良いものを作ったから高いんだ。
俺たちは素晴らしいものを作ったんだから
商品が高くてもそれは仕方ないんだ。

そういう考え方では、ユーザーはついていけなくなります。


現在、ブリヂストンの自転車がまさにそうではないでしょうか?

トヨタのクラウンは高級車ですが
クラウンが街中を走る車の大半ではありません。
割合いからすれば、軽自動車が一番多いのではないでしょうか。

なぜでしょう。

ちょうど良いからです。

軽自動車ほど日本の道や、日本人の体型
日本での生活にあったものはないと私は思います。
人数構成や趣味のレベルで
その先のものを選ぶ方も当然沢山いますが
クラウンを買える余裕がある人はどれほどいるのでしょう?

私は、ギュット・ステージ・22が出た時に
「ちょうどいい」というコピーをみて
まさに!ちょうどいい!と頷き
「これは絶対に売れる!」と思いました。
現に、かなり売れています。

ちょうどよかったんです。

しかし、2017年のパナソニックのモデルを見た時には
「ちょうどいい」モデルが無くなってしまったと感じました。

これはとても残念なことだと思います。

これはほんの、一販売店の戯言かもしれませんが

たとえばDXというモデルを二種類に分け
従来どおりの12Ahと16Ahの二つを
ユーザーが選べるような形で
価格帯を変えて出すことは出来なかったのだろうか?と
せっかく良いものを作っているだけに
「もったいないな」という気持ちだけが残ります。



なお、2017年モデルでは、DXの価格上昇に伴って
従来の量販店向け廉価版であるTXの上に
FXというモデルが新たに登場します。
このFXには少なからず期待をしていたのですが
私がこのようなことを書くきっかけになったのも
FXが思っていたのと違ったことにも起因します。


そのFXについては次の記事でご紹介します。

最後に、EXとDXの相違点について書いておきます。

<EXの特徴>
・業界最大の20Ah搭載
ドライブユニットがワンランク上のアシスト力
前輪センサーがハブ内臓型で外部の影響を受けにくい
・価格は据え置きの137,000円(税別)

<DXの特徴>
・従来の12Ahから16Ahにアップ
・前輪センサーが新型のコンパクトタイプに(外付け)
・価格は5,000円アップの114,000円(税別)



その4につづく
posted by シンワ店長 at 19:36| パナソニック展示会

2016年12月16日

パナソニック展示会レポ 2016冬 その2

パナソニック展示会レポート、その2です。
今回はバッテリー以外での新モデルでの変更点を
先にお伝えして、順次モデル紹介に移ります。

まずは手元周りから。



実は私が去年の展示会で、新型を見た時に
最初からずっと気になっていたのが
スイッチパネルの文字の小ささ(薄さ)でした。


写真の中央のような、従来のパネル固定の文字から
液晶デジタル表記になった事には驚きましたが
1ドット表示の文字はさすがに見えづらいものでした。

これはもう変更必須であると思っていたので
表示が強くなったことは期待通りです。
というかしてもらわないと困ります。笑



とはいえ、まだまだ作りはじめということで
カタカナ表記しかできず
昔の携帯電話のような感じなのですが。笑

ここは今後どのように進化していくのか楽しみですね。


次に前輪スピードセンサーですが
こちらは、かなりの小型化を実現しました。



ブリヂストン(ヤマハ)などでも
既に小型化はされていたので
やや遅れての変更となりますが
パナソニックの場合はハブ内臓センサーがあるので
そちらが先に出ていたことを考えれば
ここで頭一つ抜けたことになります。

大きなポイントはセンサーを保護する
金属製パーツが加わった
ことでしょう。
前輪センサーはどのメーカーも
駐輪場の形によって軒並み破損したので
各社、色々と考えられた作りになってきています。

この他にも、サドルのクッション性がさらに上がったり
一部の自転車においてバスケットの仕様変更、
同じくロックキーの仕様変更が行われ
ギュット・アニーズ用の後部チャイルドシートクッションが
より快適に使用できるような仕様変更があったようです。


<画像をクリックで拡大・詳細を確認出来ます>


ここで一つお知らせです。

パナソニック社では、現在
バッテリーの回収を行っております。

(新品への無償交換となりますので、早目のご連絡を推奨します。)

パナソニック 電動アシスト自転車用バッテリー交換のお知らせ
↑対象バッテリー等の詳細はこちらをご確認ください。

昨年2015年7月のリコールによる回収率は現在
把握実績は87.5%、うち交換完了が85.6%ということで
かなり高い水準で回収が行われているようですが
今年2016年9月のリコールのものは、12月の時点で
把握実績は61.4%、うち交換完了が56.4%
3ヶ月未満での数値にしては高いものの
未だに半分近い数が回収し切れていないようです。

一度目のリコールで対象外だった方も
今回のリコールで再び対象になるケースもあるため
今一度、ご確認をお願いします。


リチウムイオンバッテリーは
不具合を起こすと発火の恐れなどがある
ため
早急な確認をサイクルショップシンワからもお願い申し上げます。

その3へつづく
posted by シンワ店長 at 12:51| パナソニック展示会

パナソニック展示会レポ 2016冬 その1

今年もあとわずか、ということで
年末恒例発表会ラッシュのトリを飾る
パナソニックの新車発表会に行ってきました。



既にお伝えしているとおり
ブリヂストンとヤマハの決別の件がありますので
2017年は電動アシスト業界は激動となる予感がします。
そんな中、牽引するパナソニックの新モデルが
どのようなものになるのか、大変気になるところですね。

会場でいきなり目に飛び込んできたのが
業界最大容量の20Ahという垂れ幕。



20Ah・・・想像もつかない数字ですね。
去年までの主流が8.9Ah(最大13.2Ah)だったことを考えると
とてつもない飛躍となりました。
2016年モデルからバッテリーを変更したことで
技術的にかなり展望が広がった事がわかります。

ちなみに20Ahのバッテリーですが
正面から見ると小型化してるなと思いきや



やはり、むちゃくちゃデカイです。笑
かなり見た目はアレです。
しかしファットですね。


パナソニックの電動アシスト自転車は
2016年モデルでは、新型バッテリーが
16Ah、12Ah、8Ahという3ラインナップでした。

当初、全てのモデルを一新するのではなく
順次対応ということで、夏頃から新たに
モデルチェンジしたものが対応していきました。

個人的な見解では12Ahもいるかな?という思いはあるものの
従来の8.9Ahより小型化し、何よりコストが下がることで
バッテリー買い替え時のユーザー負担が減るという
大きなメリットがあったので、強く推奨してきました。


そして、2017年モデルでは
新型の8Ahだったものが一部、12Ahに繰り上がったり
従来の6.6Ahモデルが新型の8Ahに
なったりするのだと思っていたのですが・・


予想を大きく上回る
全体的な大容量化になりました。


12Ah搭載モデルが一気に16Ahになり
旧型で6.6Ah搭載だったものも
新型の12Ahまで引きあがる予定のようです。

新型8Ahバッテリーの位置づけって一体・・・^^;

という訳で、今回のパナソニックの新モデルにおいて
最大の変更点はバッテリー容量の大型化になります。
この辺りを先に頭に入れていただき
レポートを続けていこうと思っております。


ちなみにパナソニックのフレームは国産です。
(※一部のフレームを除く)



一本のパイプからフレームを作り
塗装をし、組み立てる。
全てが国内で行われております。

個人的に中国製といっても様々あり
しっかり管理されている中での生産ならば
そこまで国産にこだわらなくてもいいと思う部分はあります。



やはり、ユーザーの方とお話をしている時
商品をご紹介させて頂く際に
他社と迷ったりされている場合
大きな決め手となるのがこの「国産」である事は
間違いなくお伝えできる事実です。


確かに仕上げはとても綺麗
他のメーカーの自転車と比べても
それはハッキリわかるくらいです。

電動アシスト自転車は高い買い物です。
どうせ買うなら、良いものをと思うのは
特別おかしな事ではないですよね。

その2へ続く
posted by シンワ店長 at 12:09| パナソニック展示会

2016年12月15日

新商品入荷情報

12月ということで年の瀬ですが
サイクルショップシンワも
おかげさまで激務の12月となっております。

昨日パナソニックの展示会に行ってまいりましたが
あまりに忙しすぎて、いつものように
レポートを書くのに少々時間がかかってしまいそうです。

期待して待っていらっしゃる方々には申し訳ありません。
しかも、既に販売が開始されているものが多いため
細かい情報が欲しい方もいらっしゃると思います・・・
ホント、すみません。

ひとまず、新入荷となる自転車をご紹介しておきます。

その前に!

来年は電動アシスト自転車を強化しようと思っておりまして
在庫の台数を大幅に増やしますことを
ここで宣言させて頂きます!
2017年上半期までで、現状の常設展示6台から
10台展示(たぶん9車種)を目指します。


個人店でここまでやる店、ないですよね。笑

さすがにメーカーの方にも驚かれましたが
やるといったらやる、決めたら迷わず直進するのが
私の信条ですので、結果がどうなろうと関係なく
御託はひとまず棚上げして、まずやってみます。笑

という訳で早速ですが、新たな一台として入荷しますのが
パナソニックの新型、ティモシリーズから、ティモ・Sです。



こちらは通学・通勤向けシリーズとして位置づけられていますが
個人的にはお子さんを乗せる2代目として
パパ向けにお奨めしたいと思っています。

見た目もスタイリッシュで、26インチと扱いやすく
後部の子乗せを可能としている事が理由です。

昨今ではいわゆる”ママチャリ型”のイメージから
少しおしゃれな傾向になっているのも事実で
ギュット・アニーズやギュット・ステージ22等でも
ダントツ人気のマット系のダークカラーというのも
お奨めしたい理由の一つです。


早ければ週末にも入荷しますので
気になる方はぜひご来店くださいませ。
posted by シンワ店長 at 19:47| お知らせ

2016年12月02日

学校じゃない

近年、人の話を聞けないような
困ったお客さんが増えていると感じています。

私はこのブログで様々な問題を例に挙げて
実際に起きている事実として
自転車の現状がこんな事になっていると
皆様にお伝えしているわけですが
それでも酷い状況はむしろ増えていると感じています。

中でも、取り扱いに関して間違っていたり
明らかに危険な状態であることを指摘すると
話をそらしたり、言い訳をしたり、屁理屈を言ったり
そもそも自転車なんて関係なく
人間的に疑ってしまうような方が増えています。

私は常に、購入して頂いた方、そうでない方問わず
ユーザーの方に負担がかからない(=自転車が壊れない)事を
一番に考えていますので
修理に見えた際に、何が悪くて壊れたか、
どういう対策で、今後防ぐことが出来るのかという事を
しっかりとお伝えできるようにお話させて頂いております。


その際に、あわせて
危険な運転をしている場合や
身勝手な行動をしている方には
注意をすることも当然ですが、あります。

いつも私はハッキリ言いますし、ここでも書くことがありますが
私の話をめんどうだとか、うざいとか
うるさいとか、わずらわしいと思うなら
何も言わずにお金を取られるお店に行けばいいんです。


私がお店をやる上でのポリシーは「しっかり伝えること」で
それが他のお店とは一線を画している部分
だと自負していますから
私のスタイルは変えるつもりはありません。

しかし選択肢はひとつではありません。
お店を選ぶ権利はユーザーの方にあります。

何も言わないで、また同じ壊し方をしてしまう可能性を残したまま
言われないからそれがいいなら、そういうお店にいけばいいんです。
ぼったくられても、何も知らないで騙され続けたらいいんです。

しかし、ルールを守れない方が増えているから
交通ルールがどんどん厳しくなったり
ちゃんと使わないから壊してすぐ買い換えたり
お金がどんどん無駄に無くなっていることに
気づけないとしたら、それはとても悲しいことですね。


言われて痛いことに耳をふさいだり
見ないふりをして逃げるのは簡単ですが
そういう人は一生何も変わりません。
迷惑をかけていることすら気づいてないんです。

まあ私の人生ではありませんから
言っても聞かない人はどうでもいいんですけどね。
勝手に壊せばいいし勝手に事故にあえばいい。

毎回、同じような扱い方で壊してきて
屁理屈をこねたり、言い訳ばっかりする人もいますが
正直、どうでもいいんですよそんな事。

言い訳とか、屁理屈なんて聞きたくないんです。


でもさ

これ壊したの

あなたでしょ?



ただそれだけですよ。

壊れた現状が今目の前にあって
それを直視しない限り、一生同じ繰り返しなんですから
私にいくら言い訳しても、何も変わらないんです。

壊れたらお金がかかって、貴方のお金が飛んでいくだけです。

私は壊してもらうほうが儲かりますからね・・
でも、せっかくお金がかからないアドバイスをしているのに
無視して言い訳とか屁理屈をこねて壊すなら
もう好きにしたらいい
って思います。
そんなの知ったこっちゃないって話になりますよ。

中には「ブログを見てお店に来た」と言いながら
こちらの話に全く耳を傾けず
注意やアドバイスしているのに話をそらしたり
言い訳ばかりするような人もいます。

この人はなぜうちに来るんだろう?
このブログの何を見てどこに共感したんだろう?

残念ながら、そういう方も少なくありません。

サイクルショップシンワは学校じゃないんです。
最低限度の一般常識が出来ない様な方や
マナーやルールが守れない方
モラルが崩壊しているような方に
いちいち指導してあげる場所ではありません。

そもそも私はそんなに偉くない!笑

別に私を好きになってくれなくても構わないので
最低限度のルールを守り、マナーやモラルを認識してほしいです。


お店に来る前に自分が改めなくてはいけない部分は
お店以外の他の場所でやってもらいたいのです。

ご家族と自転車の危険性について話していますか?

お子さんに自転車のルールやモラル、マナーについて
よくお話をしていますか?


自分の運転を子供に見せて胸を張れますか?

こういう事を、自転車に乗る全ての方が
当たり前に出来て欲しいし、そういう大人でいてほしい。
そういう世の中になって欲しいと私は願っているだけなのです。
posted by シンワ店長 at 12:31| 日記

2016年11月19日

チェーン店の仕事

以前、サイクルスポットでタイヤ交換をしたら
車輪ががたがたになったので
お店にもう一度持っていったら
車輪交換で3万円かかると言われた方の話を書きました。

その後も、サイクルスポットだけでなく
ヨーカドーやサイクルベースあさひなどで
後輪のトラブルが多発していて
正直、がっかりする状況が続いています。

後輪のタイヤ交換をする際は
ブレーキやスタンド、チェーンを外す必要がありますが
外すんですから、しっかり戻してあげられるわけです。

例えば、たるんだチェーンなら引っ張って戻したり
動きの悪いスタンドは油をさして動きを良くしたり
高い金額の修理になる理由が
そういった一連の作業が入ることが理由であるなら
その部分をより良くしてあげるのがプロだと私は思います。


タイヤ交換で
タイヤを替えるだけの人間は
三流です。


さて、そんな三流の自転車店に持っていくと
そういった作業でプラスアルファのメリットどころか
まともに組み戻すことすらできず
冒頭のように、余計に壊れてしまう
ケースが出てきます


こちらの写真をご覧ください



スタンドが、がたがたになったという修理ですが
明らかに後輪を交換した際の
締め付け忘れか、締め付け不足によるものです。
フレームも削れてしまっていますね。

さらに



こちらは二次被害です。
冒頭で書いたようにタイヤをきちんと戻せないと
走っているうちに、車輪が内部から緩んできてしまいます


今回は車輪がガタガタになったのではなく
車輪が回らなくなっていました
ブレーキが緩んだのは、車輪の内部のネジが締め付けられてしまい
ブレーキとの間にスーペースができた為です。


ちょっと解りやすく説明しましょう



こちらが後輪のブレーキパーツです。
ネジで止まっていますね。
当然ながら、右に回すとネジが締まり
左に回すとネジが緩んでいきます




ブレーキを外した状態です。
内部に止めネジが2つあります。
外側はダブルナットのロックネジです。



内側にあるネジが締まりすぎると車輪が回らなくなり、
緩みすぎるとガタガタになります。

勿論、両方とも正ネジなので
右に回すと締まっていきます

ここまでのお話で、なぜブレーキががたついたのか
理解できた方は素晴らしいです。
ほとんどの人が解らないはずですので
もう少し解説をしていきます。



これは車輪のシャフト(軸)の部分ですが
よく見て頂くと、断面が円ではなく
両サイドに切り込みがあるのがわかります。

この切り込みは回り止めと言われる物ですが
車輪と一緒にシャフトが回らないように
とめておくパーツが入る
部分です。

タイヤ(車輪)は回らないと困りますが
シャフトが回ってしまったら
走る毎にネジが前部緩んでしまうことになるので
それではタイヤとして成り立たず危険です
よね。

これにより車体にシャフトが固定されて
タイヤだけが回るという仕組みになっているのですが
ここで問題なのはタイヤが前に回ろうとする時
ブレーキがついている側、つまり車体の左側は
タイヤが回るほど左に回転しますから
ブレーキから見ると、内部のネジは
締まっていく状態になります。


本来、ブレーキパーツがしっかり固定されていれば
右回しの固定ネジに対して
内部のネジがロックをかけた上で
タイヤの回転で左回しになるため
タイヤの回転の影響を受けず
シャフトの固定が安定する仕組み
です。

ただシャフトが外側で車体と固定されているのに
ブレーキパーツが緩いままだと
内部のネジがどんどん締まっていってしまいます


チェーンのついている右側から見ると
どんどん緩んでいく状態
になりますので
右サイドに問題がある場合は
車輪が内部からガタガタになるのです。

ですから、回り止めを介して
車体にシャフトがしかり固定されている時に
内部に取り付け不良を起こしている場合
走るほどに締め付けられたり、緩んでいく事になるのです。


勿論、論外ですが、固定されていない場合は
緩み放題締まり放題ですね。
今回の事例はそういうことです。

ちなみにチェーン引きというパーツにも
主に右側ですが、切込みがあります。



内装三段ハブの場合はこれがある事で
ハブと固定することで空転せず
ギヤの仕組みがそこで初めて動き出す仕組みです。



切込みがありますね。

ちなみにこれをしっかりやらないと
内装三段ハブを破壊することにつながります
ので
とてつもない修理代金になってしまうこともあります。
このミスで壊された場合は、本当に、最悪です。

下手な人がタイヤ交換をすると
このような切込みを無視してタイヤをはめ込んだり
ブレーキパーツが緩いまま戻してしまったりする
ことで
冒頭でご紹介したような
走行中に車輪がガタガタになってしまう事例や
今回のような、締まってしまい
タイヤが回らなくなるということが起こります。

ただ

こんな基本的なことは
普通は考えられないミスなのです。


いかに構造を理解していないかということです。
まずどうして切込みがあるのか、考えない時点で
整備士として、落第点ですし
これが出来ない人は修理をやってはいけません。

ふぐの毒がどこにあるかわからないで
ふぐ料理を作るのと同じです。


自転車整備士の資格は、一人持っていれば
お店の人は持っていなくても作業ができます。

ですから、アルバイトのお兄ちゃんとか
ちょっと手が器用くらいのレベルの人間が
大型店やホームセンターなどで
修理もどきのことをやってしまうのです。

その結果、安全性が失われ
ユーザーの方にとても危険な思いをさせたり
それを指摘したにもかかわらず
その理由も理解できないことで
丸ごと交換という発想に至った挙句
3万とかいう意味不明な価格を逆に吹っかけて
「12万もする自転車だから買い換えるよりいい」
と思わせて丸儲けするわけです。


もし仮にそうだったとしても
果たしてその交換したものですら
きちんとついているかは疑問ですよね。

そのお店で売ってる自転車ですら
まともに整備できているのか疑問になりますね。


こういうお店が蔓延している事実を
ユーザーの方々は、理解しておく必要があるのです。

私は断言しますが、少なくともそういうお店は
決して”自転車屋さん”ではありませんので。
posted by シンワ店長 at 12:00| 修理

2016年11月18日

条例の改正について

昨今、自転車のマナーやルール違反の多さが
とても深刻となっております。

そんな中、10月20日に東京都議会にて
「東京都自転車の安全で適正な利用の
 促進に関する条例の一部を改正する条例」

が可決され、小売業者及び整備業者による
販売時等の顧客への交通ルール等の啓発が
これまでの「努力義務」から「義務」へと
規定を強化する内容
が盛り込まれました。

2月1日より施行となります
自転車購入時に防犯登録をする際にあわせて
交通ルール等を記載したチェックシートをお読み頂き
ご記入いただいた上に署名をするような形
となる予定です。


このような形になってしまった背景には
ユーザーの方々の無責任が一番大
きいと思います。
サイクルショップシンワでも多くの方に啓発をしていますが
未だに「自分だけは大丈夫」という考えの方が多く
がっかりすることも少なくありません。

ぶつかって曲がっているのに平気で乗り回し
ブレーキが切れているのに
「片方あるから大丈夫」と、お店まで乗ってきたり
ネジが緩んでガチャガチャ鳴っていてもお構いなし。

先日も書きましたが、メーカーの方も揃って
「今の人っていったいどういう乗り方をしてるんだろうね」
「どんな乗り方をしたらこんなに壊れるんだろうね」

と言うほど、昨今の状況はあまりに酷いです。

当店の目の前の道路は非常に狭く危険なのですが
そこを当たり前のように斜め横断する方や、
バスが来ているのに平気で右側通行をする
子供の送り迎えのママさん
など
唖然とするような光景が日常茶飯事です。

このように、一人ひとりの意識が低いために
誰も注意をせず、事故がないから平気で行うその行為が
結果的にこのような事態を招いて
ルールを強化することで息苦しい世の中にしています。

ルールを強化すれば事故が減るわけではありません。

現にイヤフォン、傘差し、スマホ、無灯火、二人乗り、右側通行、
これらには既に罰金が科せられる
はずですが
実際は、よほどでない限りは罰金になることはありません。

しかし

本当に警察が本腰を入れて取締りを始めて
即罰金10万、運転免許所持者は違反切符
などという世の中になったらどうでしょう?
ありえない話ではありません。

そのうち自転車も免許制になって
講習を受け、免許を取得し、
更新しないと乗れなくなったら
困るのはいったい誰でしょう?


みなさんです。

これは空論ではなく、本当にそういう動きはあるんです。

数年前に、東京都ではナンバープレートの話もありました
私たち組合の人間が反対して無くなりましたが
規制を厳しくしようとすればいくらでもできるのです。

こんなに手軽に乗れて便利なものはありません。
ある程度許容範囲で、マナーとされてきたものが
守れない人間が増えすぎてルールとなり
罰則や規制強化というのがここ数年の流れです


当たり前のことができなくなっているのは
日本人の劣化だと私は思います。

一人ひとりの意識をほんの少しでいいので
高めていってもらえればと願うばかりです。
posted by シンワ店長 at 12:29| お知らせ

2016年11月17日

BS展示会レポ 2016冬 その4

BS展示会レポート、その4です。

前回までのビッケシリーズで
デュアルドライブの説明を書いてきたので
あまり書くことが無くなってしまいました。



フロンティアロング
前輪にモーターがついているのに
ステンレスバスケットということで
さらに前が重くなって駐輪所で止めづらそうです

フロンティアもステンレスバスケットでしたが
ステンレスバスケットの方が多分高いですし
重量もかなり重いはずで、さらに一番壊れやすいので
私は樹脂の方が絶対優秀だと思うのです



アシスタユニプレミアは唯一
これは売れるなっていう電動アシスト。
実際売れますし、展示もしたりします。
スマートコントロールブレーキじゃないのもポイント。



アシスタベーシックというパナソニックのユニット製品
こんなオープン価格を買うなら
正規のパナソニック製品を買いましょう。






ステップクルーズカジュナ
共にデュアルドライブになったので
全く興味が無くなりました。
このあたりをヤマハ製品で作っていたら
まだ決別しなかったのではないかと思います・・

電動はこのくらいでしょうか。

一般車でもいくつか新型が出ました。



新聞などにも掲載されていたTBIですが
学生向けクロスバイクです。

実際に行ったアンケートをもとに開発されたということで
リアルな高校生の理想がそのまま採用されているとの事です。

しかし理想はあくまで理想であって現実とは違うんですよね・・
現実は「やっぱりカゴがほしいです」「ライトが見えづらくて危ないです」
ということで結局ごてごてした形になり
元々スポーツ車にカゴ自体がコンセプトとして違うので
バランスも悪くなって事故などにつながったりするのが現状です。

安全性を重要視するほうが大事だと私は思っています。

ハッキリ言ってしまえば
そもそも通学にクロスバイクは向きません。


お子さんに自転車を購入する際には
デザインや流行だけでなく、その辺りをしっかり考えて
選んで頂きたいというのが私からのお願いです。


マークローザにはマークローザ3Sという内装モデルが加わりました。

s161116w.JPG



マークローザといえばややスポーツよりのコンセプト自転車。
その中に内装3段モデルを入れるというのが
私にはちょっと理解できなかったです。

これの登場で、何がしたいのか全然わからなくなってしまいました

もう一台、フェジリーナという自転車があったのですが
写真をとり忘れてしまいました・・
要するにこれのパーツを変えただけモデルなんですが
セブンティーンと共同開発みたいです。




人気の子供車シュラインはカラー変更と
ブレーキがローラーブレーキになりました。

ブリヂストンが10年以上使っていた自社製ブレーキは
数年前に欠陥の烙印を押されひっそり撤廃しましたが
その後に出てきたブリストブレーキもろくな物ではなく
結局ブリヂストンの作るパーツって
前述したハンドルロックやスマートコントロールしかり
ほとんどまともな製品がないっていう印象です。


これほど欠陥品を作るほうがある意味凄いと私は思いますが
いい加減、技術開発部の刷新をしたほうがいいんじゃないですか?



シルヴァはスポーツ車を始める方にお奨めの一台です。
価格帯もそこまで厳しくないですし
オプションパーツやカスタムパーツも豊富です。


最後に。

ブリヂストンは今回の展示会でいろいろと問題が露呈したのですが
あまりに電動部門の迷走が酷いことが気になります。
いっそのこと、電動を見切って、魅力ある商品を
一般車で開発してほしいと願うばかりです。
技術やノウハウは持っているわけですから
あとはそれを使う人間の能力次第なんです。

今のブリヂストンは、もったいないの一言です。

方向性も見えませんし何がしたいのかもわからない。
自分で作ったものを最高評価しすぎてふんぞり返り
現実で不具合がおきていても見向きもしない。
その体質を変えない限り、いいものは生まれません。


数年前から私はブリヂストンのことをコケにしていますが
別にブリヂストンに恨みがあるわけでもないし
嫌いなわけでもありません。
期待を裏切られ続けているからです。

トップブランドが迷走することで
業界全体の低迷に拍車をかけていることと
自分たちにその責任があるという自覚がないから
単純に怒っているだけです。


昔のように、もっとわくわくする様な展示会を
できるような体制作りをして頂きたいものです。
ユーザーは待ってくれませんよ。


以上、ブリヂストン展示会レポート 2016冬でした。
posted by シンワ店長 at 15:35| BS展示会

BS展示会レポ 2016冬 その3

BS展示会レポート、その3です。

前回は新しく出たモデル
ビッケポーラーについて詳しくお伝えしましたが
今回はビッケシリーズについて書いていきます。



何の説明もなく、その1から「ビッケシリーズ」と書いていますが
アンジェリーノが廃止になったことで
前子乗せ搭載モデルが従来のビッケに統合して
子乗せ=ビッケという形に転換していくようですね。

余談ですが、今回ハイディツーの影かかなり薄かったです。
新型が出たにも関わらず、ほとんど話題にも上がりませんでした。

まずご紹介するのは6月の展示会でも話題だった
(私は法事でいけなかったのでお伝えできませんでしたが)
ビッケグリーという新しいスタイルの子乗せ自転車です。



ビッケグリーの最大の特徴はタイヤのサイズです。
輪に24、後輪を20インチというサイズにすることで
子供を乗せやすく、小さすぎない自転車を実現しています。

どちらかと言えばママ向けではなく、パパ向けでしょうか。

6月に先立って、パナソニックが22インチの子乗せタイプ
ギュット・ステージ・22というものをリリースし
未だに一ヵ月半待ちという大ヒットを記録していますが
やはりこちらも従来のものよりやや大きいサイズということで
男性ターゲットとして人気があるそうです。
(ただに”ステージ”というのは、働く女性から子育て、そしてその後への
ライフステージの移行に対応できることからのネーミングなんですけどね。笑)


ステージの人気を見る限りでは
私もここで何度か取り上げて話題にしている通り
今後は20インチよりこういったモデルの方が
ユーザーに求められる部分になるのではないか
と思っています。

さて、ビッケグリーでもうひとつ注目する点は
自社開発の電動アシスト「デュアルドライブ」採用という部分です。

ブリヂストンがヤマハに喧嘩を売ったあげく
仲たがいするほどにまでなってしまったわけですが
他社にない機能としてベルトシステムを採用している事が
ひとつの特徴といえるでしょう。

デュアルドライブとは、従来のセンターユニット
(ペダル部にモーターがある)だと
ベルトドライブが使えないために
モーターユニットを前輪に持っていくことで
全く新しいシステムを開発したものです。


デュアルドライブというネーミングですが
べつにモーターが二つあるわけではなく
前輪にドライブユニット、後輪は自力でこぐから
二つドライブがありますという意味です。


ベルト自転車のメリットはチェーンのように
たるんだり錆びたりということがなく
磨耗も10倍長持ちするという事です。

ちなみにカーボンベルトは
車のエンジン部に使われるものを採用しているらしいです。
それだけ強いものであるということですね。

また前輪モーターの特徴として
他社でも採用されているような充電しながらの走行
独自開発したモーターブレーキ
(エンジンブレーキのようなもの)
があることも大きな特徴です。


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ここからは私の本当に私的な意見です。
あくまで参考程度にしてください。

サイクルショップシンワのある小金井前原町は
坂の下にある土地で、駅や繁華街、近隣の市へ行くためには
必ず坂を上らないといけないすり鉢状の場所です。

そのため、販売車のほとんどがギヤつきで
かなり初期の頃から電動アシストも取り扱ってきました。

その中で、ベルトの自転車も多く販売してきたのですが
実はベルトの自転車を、この急坂の多い街で使うと
ベルトがスリップするようになってしまうという事例が
結構な割合で起こっているのです


これは、各メーカーの方々にお話をしても
皆一同に「そんなはずはない」というのですが
実際に乗っていただいてデータとして確実にあるのです。


勿論、極端な土地ですから
単純に小金井の坂下に、向かないだけだとは思います。
平坦な土地に住んでいる方にとっては
何も問題なく乗れるとは思います。


ですから、サイクルショップシンワでは
このデュアルドライブは、発表された当初から
一切取り扱うつもりがありません。
状、他のアシスト自転車でも十分機能しますし
これでなくてはいけない理由がないからです。


また、前輪モーターに関しても他社の展示会で
回生充電はほとんど意味がないという話を
直接、技術開発の方に伺ったことがあります。


これは私の持論ですが、沢山ブレーキをするということは
それだけ下り坂=上り坂ということですから
いずれかの片道で普通以上のパワーを必要とするわけですね。
仕様エネルギーを回復エネルギーが上回ることはないはずなので
結局再生能力はそれほどアテにならないと思っています。

ですから、パナソニック製の回生充電タイプも
一度も販売したことがありません。

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ビッケグリーはデザイン的にも素晴らしいと思います
いわゆる”ただのママチャリ”から脱却した
おしゃれな自転車として、若い世代にも
共感してもらえるモデルだと思います。

ただ、サイクルショップシンワでは薦めません。

あとスマートコントロールブレーキですしね。


さて、ビッケシリーズですが
最後のひとつ、ビッケモブのご紹介です。

ビッケモブは、従来のビッケです。



ビッケj、ビッケmと共に
モブもアシストモデルと一般車モデルが
従来通りラインナップされています。

ちなみにこちらも従来通りですが
スマートコントロールブレーキ採用です。

ヤマハの新しいPass Babbyはブリヂストン製ではないので
ツーピボットブレーキになります。
安全性やメンテナンスの頻度が段違いに良いです。


何度も書きますが、
スマートコントロールブレーキは欠陥品です。

なお、前回の記事で少し触れましたがモブに関しては従来品
つまりヤマハ製のバッテリーシステムを採用していますが
スイッチやバッテリーは、先日発表された
ヤマハの新型のものとは異なるものとなります。

ここで少しまとめますと、ビッケシリーズといいながら

ポーラー:パナソニック製2015バッテリーシステム
グリー:ブリヂストン製デュアルドライブシステム
モブ:ヤマハ製2016バッテリーシステム


という、何だかよく解らないことになっています。

今回、最も大々的に打ち出した発表が
この体たらく(あえて書きます)ですから
迷走っぷりに拍車をかけたことを露呈しただけかなというのは
きっと私個人の印象だけではないでしょう。


その4へ続く。
posted by シンワ店長 at 14:50| BS展示会

BS展示会レポ 2016冬 その2

BS展示会レポート、その2です。

今回はアンジェリーノから子乗せシステムを受け継いだ
ビッケポーラーについて詳しくお伝えしていきます。



さて、ビッケポーラーですが
パナソニック製モーターや
バッテリーシステムであることはさておき
ユーザー視点で何が変わったかといえば
やはり一番大きいのは、前部チャイルドシートでしょう。



従来の形状とは全く違う、新しいものとなっております。
見た感じもシンプルで、軽量化もされていて
これについては「やっと」良くなったという印象です。

正直従来のものは組み立ても大変なくらいパーツが多く
そのため重量も重たくなっていたり
無駄な機能がついていた
ために
個人的には好きではありませんでした。

パナソニックが昨年から採用しているものを見れば
その違いは一目瞭然ですが
今回はそれにかなり近づいたと言えるでしょう。

デザインは近未来的というか
やわらかいイメージを打ち出しているにしては
宇宙船的なデザインなので、賛否はあるかもしれません。



全体的に「片手で操作できる」ことを重視した設計のようで
ヘッドレストやフットレストのスライド、グリップバーも
片手で操作できる機構を取り入れたようです。

ただ、個人的にはちょっと硬いイメージがあったので
特にフットレストは「これ本当に5段階に片手で微調整できるかな?」
という感じでした。
今後改良されることを願います。


さて、チャイルドシートですが、ビッケシリーズということで
とても残念なのがクッションが別売りという事です。


「そのままではすぐ使えない」

価格設定としては、従来のアンジェリーノの価格よりやや安く
クッションを含めて同等の価格になるようにしてある
そうですが
クッション別売りというのは実はユーザーにとって
不便な点になりかねない
ので、ある意味不満ではあります。

店頭展示する商品が、すぐにお渡しできる状態にするためには
私たちが任意でクッションを選んで展示することになりますが
ユーザーの方が欲しい色ではなかった場合
改めてその部分だけ注文となると、お待たせさせてしまいます。
しかし私たちがクッションだけ在庫を抱えるわけにも行かず
また、ピーク時の注文だと一ヶ月在庫待ちとなる恐れもあります。


ビッケシリーズは個人的にデザインは好きなのですが
チャイルドシートのこの酷い仕様によって
”売れるものも売れない”という事実もあります。

元々、専用チャイルドシートしか取り付けられない上に
そのチャイルドシートがクッション別売りで
他社のチャイルドシートより高い価格設定
だからです。

従来のbikkeシリーズでも、チャイルドシートだけでも
前部チャイルドシートで定価12,980円にクッションが+5,060円で
合計すると前のチャイルドシートだけで2万円近い出費になります。
さらに後ろでも2万円ほどかかりますので
前後で乗せようとすると4万の出費がユーザーにかかってきます。

たとえばOGKなどですと、前部で12,000円以内
後部だとチョイスによれば10,000円以下で十分収まります。
BS製のハイバックスタイルの後部チャイルドシートでも
9,800円ほどでつけられます。

ビッケシリーズの最大の魅力はカスタマイズ性ですが
本来変更可能な部分にまで縛りをつけて販売するやり方は
正直、賢いとは思えませんし
実際この当りは、同じ車体を使っていた
ヤマハのPAS Babbyが人気な理由にもなっていました。

(後部チャイルドシートが自由に変更できるため)

ちなみにビッケポーラーの後部チャイルドシートは
従来のものとは別の専用品ができるようなので
従来のビッケからの取り付け替えは出来ないと思われます。
(※正式な情報が入り次第改めてお伝えします。)


チャイルドシート以外にも目を向けてみましょう。



フレーム、モーターユニットを別のメーカーにした為
一から設計し直すことで細かい部分が良くなりました。
低床フレームが一般的となりましたが
やはり跨ぎやすさは低い方が断然いいですね。
アンジェリーノプティットと比べて38mm低いそうです。

あと地味にワイヤーフックが使えるのではないかと期待しています。

これに関しては他社も外れることが多かったので
チャイルドシート依存ではなくハンドルバー依存のクリップは
他社のものにも流用できると思うので
補修パーツとして活躍してくれそうな気がします。


ブレーキは残念ながら相変わらず
スマートコントロールブレーキを採用しています。




もう本当に、これさえなければ十分
ギュットシリーズに対抗できると思う
だけに
非常に勿体無い部分ですね・・・

いい加減やめてくれませんか?
この欠陥商品を使うの。


欠陥商品といえばこちらも改良されないままですね。



パナソニック製品で採用されている”くるピタ”システムは
スタンドロックと連動させた”スタピタ”として非常に優秀で
固定した後にハンドルを動かしても
ロック機能自体の損傷が一切ない
というものですが
ブリヂストンのハンドルロックは動かすと損傷を与えてしまいます。
つまり動かすほどに壊れていき、最後は効かなくなります。

特に駐輪場などで移動させられた際に
知らない人に動かされてしまって
知らない間に破損というケースがほとんどです。

単純にくるピタを採用したらいいんじゃないですか?
スマートコントロールブレーキしかりですが
こういう無駄な自己満足のこだわりが
ユーザーに見えない部分で負担をかけていることに
気づけないようではブリヂストンの技術開発部門も
その技術レベルは、たかが知れています。


一度乗ってみたらいいんですよ、パナソニックのギュットに。
机上の空論で設計するからこういう粗末なものになるんです。




バッテリーは前述のとおりパナソニック製です。
バッテリーシステムは2015年までのモデルで主力だったものであり
パナソニックの現行のバッテリーシステムより劣ります。
写真を取り忘れましたが、スイッチパネルも
昨年までのモデルのものを流用していますので
(一応2016モデルにも一部はまだ採用されています)
いわゆる型落ち製品となっています。

隠してもバレますからね。先に書きますよ。

同じ製品を作ってるメーカーから供給されるんですから
メインで使ってるものなんて供給してくれるはずがないんです。

後に書きますが、従来のビッケも、ヤマハは新型をリリースしましたが
ブリヂストンは旧スイッチを使うことになっています。

つまり最新モデルですが、中身は最新型ではないんです。

それでもセールスの話だと
「パワーがぜんぜん違う、パナソニック凄い」
というくらいですから、まあパナソニック様々ですね。

・・それって敗北宣言なんですけどね。

最後に、ひとつ気になったのは後輪のハブでした。



内装3段ハブということ自体は従来製品と変わらないのですが
”強いモーター”という話からピンと来たのは
新たしいユニットがパナソニックで採用されている
パワーユニットではないかということです。

パナソニックの場合このパワーユニット搭載のものは
強化ハブを採用しているのですが
一般的なハブをつけたビッケポーラーの
強度が保てるのかという問題が出てくる
ため、やや心配ですね。

なお、ビッケシリーズとの統合に伴い
26インチサイズの子乗せは廃止となったようです。
結構需要あると思うんですけどね・・

以上、長くなりましたが
その2ではビッケポーラーについて詳しくお伝えしました。

その3へ続く。
posted by シンワ店長 at 13:47| BS展示会